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「手助け無しで乗りたいのに・・・」 車椅子利用者が自力で乗降できる駅の数は?

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11416_bZQcHVgOiA 以前に比べて“バリアフリー”が進んだといっても、満足するには程遠い状況――車椅子のユーザーがそう思っていることが、「車イスユーザーが自力で単独乗降できる駅リスト&意識調査」の結果から明らかになった。多機能トイレ情報共有サービス「Check A Toilet みんなで作るユニバーサルデザイントイレマップ」を運営するCheck(東京)が調査を行った。

 米国では、1990年に施行された「米国障害者差別禁止法(ADA)」よりも前に、サンフランシスコの地下鉄(BART・1972年開通)でホームと車両の段差・隙間を限りなく少なくし、全駅を車イスユーザーが自力で乗降できるようにしている。日本でも、1997年に京都市営地下鉄の東西線17駅で、車イスユーザーが自力で単独乗降が初めてできるようになった。首都圏では2000年に都営三田線がホームドア整備時に乗車口とホームの一部かさ上げを行っている。

 普及状態をみると、都内全駅 755駅のうち146駅は車イスユーザーが自力で単独乗降できる(19.3%)が、東京以外では8979駅のうち105駅のみ(1.08%)。日本全国にある合計9734駅で自力単独乗降できる駅の比率は、わずか2.58%だ。

 そこで、車椅子のユーザー90人を対象に意識調査を行ったところ、自力で鉄道の単独乗降をしたことがある人は61人(67.8%)、ない人が29人(32.2%)だった。「自力で単独乗降」と「駅員のホーム渡り板サポート」、のどちらで乗り降りしたいかを聞くと、「自力で単独乗降」が73人(81.1%)、「駅員のホーム渡り板サポート」が17人(8.9% )となった。

 多くのユーザーが自力で乗降したいと思っているのにも関わらず、可能なのが日本全国で2%台とは・・・。バリアフリーは、車イスユーザーだけではなく、ベビーカーを利用する人にとってもメリットがある上、通勤・通学の混雑時間帯の安全にもつながる。もっと多くの駅でバリアフリー化が進んで欲しいものだ。

 なお、各路線の車椅子利用者が自力で乗降できる駅数は以下のとおり。

 都営大江戸線(38駅)、都電荒川線(30駅)、都営三田線(23駅)、大阪市営地下鉄御堂筋線(20駅)、多摩モノレール(19駅)、大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線(17駅)、京都市営地下鉄東西線(17駅)、福岡市地下鉄七隈線(16駅)、ゆりかもめ(16駅)、大阪市営地下鉄千日前線(14駅)、日暮里・舎人ライナー(13駅)、仙台市地下鉄東西線(13駅)、大阪市営地下鉄今里筋線(11駅)、横浜市営地下鉄グリーンライン(10駅)、東京モノレール(7駅)、ディズニーリゾートライン(4駅)。