カルチャー

ワインのない晩餐なんて… 仏大統領府が拒否!?

コンシェルジュリー
コンシェルジュリー

 もうすぐボジョレー・ヌーヴォーの解禁。ワインといえばフランス。当然のことながら、この国を訪れる各国の要人は、エリゼ宮(大統領府)の晩餐に招かれれば、我々庶民には垂涎もののフランス料理とワインでもてなされるのが常。ところが、ユネスコの総会などに出席するため、11月中旬にフランスを訪問予定のイランのハッサン・ロウハニ大統領の歓迎の仕方をめぐっては、アルコール抜きというイスラム教の戒律を尊重するために両国政府が苦労した挙句、結局“食事”のテーブルを囲むことができないという結末に。

 仏ルモンドや英テレグラフ紙など欧州の各メディアによると、てんまつはこうだ。予定されていた晩餐会について、まずはイラン側から「ワイン抜きのハラルの食事」の要望があった。これに対し、フランス側は「共和国の伝統として、ワイン抜きの食事はあり得ない」と回答。同じイスラム教国の「カタールの要人やサウジアラビアの国王をもてなしたエリゼ宮のメニューには、シャトー・ラトゥールの98年やピュリニー・モンラッシェのプルミエ・クリュが供されていた」と、その記録を公開したフランスメディアもあった。そこで夕食がだめなら、アルコール抜きの朝食会を、とフランス側は提案したが、これはイラン側が「安っぽい」と拒否。結局、オランド仏大統領との会談のみ、というところで落ち着いた。

 もっとも、エリゼ宮は「シリア問題や核問題の合意など、大きな問題が主題になっている今回の訪問で、こんな“下らない話”で騒いでほしくない。国家元首の歓迎に食事が必須というわけでもないし、予定はまだ確定的でもない」といら立ちを隠していない。

【海外ネタ】

Le Monde

Telegraph