近年、各国の美術館や博物館のオンラインコンテンツがかなり充実してきている。オランダのアムステルダム国立美術館では、2月10日~6月4日までのフェルメール展のチケットの売れ行きが好評で、すでに開館時間延長を発表したが、アムスまで行けない、という人でも、オンラインでフェルメール展を体験できる 「クローズアップ・フェルメール」(MARKT・東京)がスタートした。
フェルメール展に出品される28作品に加え、展覧会には未出品のフェルメール作とされる9作品についても解説。作品を5マイクロメーターの超高解像度で見ることができる。2022年にレンブラントの大作「夜警」を撮影し、そのクローズアップをオンライン公開した際に用いられた技術と同じものだ。これでフェルメールの作品も絵の具の細部までしっかりと見ることができる。
英語版のナレーションは、英国人俳優のステファン・フライ氏が担当。フェルメール作品に登場する、真珠、黄色い上着、カーテン、地図などの小物や寓話(ぐうわ)などの真意を詳しく解説してくれる。英語の字幕もついているから、スピードについていけなくてもゆっくり読みながら鑑賞できる。