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希土類再生の工芸グラスを開発し販売 室蘭工業大とマテック、HV車バッテリーから抽出・再利用

希土類再生の工芸グラスを開発し販売 室蘭工業大とマテック、HV車バッテリーから抽出・再利用 画像1
室蘭工業大×マテック 太陽光の下では紫色に、蛍光灯の下では水色に変化する「Re.Neo」

 

 室蘭工業大学(北海道室蘭市)とマテック(同帯広市)はこのほど、希土類(レアアース)の一種、ネオジムを混ぜ込んだ工芸グラス「リ・ネオ」を開発し、販売を始めた。

 ハイブリッド車のバッテリーに使用されているネオジムを再利用したもので、グラスなどガラス工芸品への商品化は珍しい、という。室蘭工業大希土類材料研究センターが共同開発を統括。マテックが廃車となったハイブリッド車のニッケル水素電池を工場で破砕してネオジムを抽出した。ガラス工芸品への製品化は深川硝子工芸(同小樽市)が担った。

 ネオジムは、特定の光を吸収する性質があるため、グラスは太陽光では紫色だが、蛍光灯の下では一瞬で水色に変わるという特性がある。販売価格は1万6000円(税別)。マテックプロダクツ(帯広市)や室蘭工業大カフェTENTOなどで販売している。