日本における5年ぶりのルーブル美術館展のテーマはずばり愛!
音声ガイドで“案内人”を務める俳優の満島ひかりさんは「ぜひ足を運んで、皆さんの日常にも愛を描いてもらいたい」と呼びかけた。
満島さんが登場したのは、2023年2月28日に国立新美術館(港区六本木)で行われた「ルーヴル美術館展 愛を描く」の開会式だ。
満島さんは同展覧会のテーマ曲「eden」の作詞を担当するとともに、27年来の盟友である三浦大知さんと共にボーカルも披露している。
JAZZバンド「SOIL&“PIMP”SESSIONS」のジャジーでセクシーな演奏に、満島さんと三浦さんの声が幻想的なユニゾンで絡み合う1曲だ、
3月1日から配信(ストリーミング、ダウンロード)がスタート。4月22日には12インチ・アナログレコードがリリースされる予定。
満島さんは声優の森川智之さんと共に、ルーブル美術館の珠玉の名画に描かれた「愛」について、そこに秘められたドラマの数々を音声ガイドで紹介していく。
開会式ではまず、国立新美術館の逢坂恵理子(おうさか・えりこ)館長が主催者挨拶。「戦争や自然災害が絶えない現実を見ると、こうした平和な展覧会を開催できることを感謝せざるをえません」と語った。
次いで日本テレビ放送網の杉山美邦(すぎやま・よしくに)会長は「18年前に初めてのルーブル美術館展を開催して以来、480万人もの人に見ていただきました」と話した。
杉山会長はさらに、日本テレビは同美術館のモナリザやミロのビーナスをはじめとする作品や展示ホールの修復をサポートしてきたことを説明した。今回の展覧会は、今年8月に日本テレビが開局70年を迎えることを記念する事業の一環と位置づけられている。
そして、ルーブル美術館のローランス・デ・カール総裁・館長が登壇。愛の描かれ方は作品によってまちまちであることを説明するとともに「内容の濃い展覧会だ」と強調した。
来賓のフィリップ・セトン駐日フランス大使もあいさつに立った。
「16世紀から19世紀半ばにかけてさまざまな形で愛を描いた作品が展示されます。それはちょうど日本とフランスの関係を象徴しているように思えます。日本とフランスの関係は恋愛関係のメタファーを紡いでいると常々思っています」と話した。
それに先立ち、プレス内覧会が開かれ、満島さんがフランソワ・ジェラールの作品「アモルとプシュケ」の前でフォトセッションに応じた。
「ルーヴル美術館展 愛を描く」は3月1日(水)から6月12日(月)まで国立新美術館で開かれる。休館日は毎週火曜日(ただし3月21日と5月2日は開館。3月22日は休館)開館時間は午前10時から午後6時まで(毎週金・土曜日は午後8時まで)。観覧料は一般2100円、大学生1400円、高校生1000円、中学生以下は無料。問い合わせは050-5541-8600(ハローダイヤル)または展覧会ホームページまで。
6月27日(火)から9月24日(日)まで京都市京セラ美術館に巡回する予定。