社会

善意のツイートとデマ拡散 災害時のSNSは慎重に!

 すでに120人以上の犠牲者を出している西日本豪雨。救助を待つたくさんの人たちの不安を和らげようと、名古屋市消防局が放った「救助はすぐそばまで来ています。必ずあなたを助けます」というツイートが、たくさんの人たちにリツイートされ話題になっている。一方で、「レスキュー隊の服を来た泥棒が大量にいる」など、結果的に不安を煽るツイートも拡散されており、広島県警がホームページでデマ情報への注意を呼び掛けるなどしている。

 SNSなどネットのツールは、テロや災害、事故など、世界中で緊急時に活用され、大きな力を発揮している。心あたたまる励ましや、公共機関のリアルタイムの現場報告など、被災者や関係者にとって大きな支えになっている。半面、SNSや公共データなどをベースに、事件や災害、ネット上での話題など情報を配信しているSpectee(東京)によると、やはりデマ情報の拡散が今回も散見されている。

 「レスキュー隊の服を着た泥棒が大量にいる」「自衛隊の服(迷彩服)を着た泥棒を見た」「大阪ナンバーのセレナ・白いパジェロは泥棒軍団です」「外国人の窃盗団が徘徊している」など。窃盗集団の話は次第に大きくなり、大阪や倉敷、岡山ナンバーの車の、実際の番号まで記載された投稿も拡散されたという。ネット掲示板やバイラル系のネットメディアなどにも広がり、数万リツイートまで拡散されたものもあるという。d16808-13-340325-0

 同社が消防・警察・地元自治体に確認したところ、9日午後の時点で窃盗被害は報告されておらず、現在出回っているこれらの窃盗の情報はほぼ全て「デマ」。広島県警はホームページで同情報は「デマ」として、公式に発表している。

 災害に重ねて窃盗被害にまで遭ったら大変、という“善意”の拡散行為ではあっても、現場を混乱させる結果を招きかねない。同社は「現時点では災害時にリツイートで情報を拡散することは有効な情報伝達手段とはいえない。その気持はグッと抑えて、必要であればSNSで拡散するのではなく、消防や警察、該当地域の災害対策本部等に伝達し対応してもらうのが一番良い方法」としている。