まめ学

医師に聞いた東医の“女子減点”問題 現場の事情を踏まえてホンネを言うと・・・

Doctor and nurses standing in hospital 東京医科大学が大学入試において女子受験生を減点していた問題について、メディウェル(札幌市)は同社の会員医師へアンケート調査を実施。回答したのは653人で、7つの自由回答項目で総計1,495件もの回答が集まった。本音の自由回答からは、女子受験生減点の背景には、単なる入試問題に収まりきらない、医師の労働環境をめぐる構造的な問題があることが浮かび上がってくる。

 最初に、東京医科大学の入試での女子減点の対応について聞くと、半数以上の55%の医師が「必要」と回答。医学部生・医師として性別による不当な扱いを受けた(見聞きした)経験については44%が「ある」としている。

 また、67%の医師が「女性医師の割合の増加が医師不足や診療科の偏在につながる」と回答し、「女性医師の割合の増加により現場が回らなくなることが実際に起きている」と答えた医師は44%と、「起きていない」の33%を上回った。

 女子減点の背景には、医学部入試が実態としてその後の医局員の選抜・確保の機能を兼ねていることがあると考える医師が約6割いる。

 以下は、自由回答からピックアップしたもの。読むと、医師のホンネが見えてくるうえに、医療現場の厳しい実態がうかがえる。

■自由回答
《医学部生・医師として性別による不当な扱いを受けた(見聞きした)経験》

「どうせ辞めるから女は要らない、と公言してる医局があった」

「内科、外科などの入局時に3年間は妊娠しないという誓約書を書かされた」

「男性優先で症例を決める、医局派遣先は男性優先、バイト先も男性優先」

「手術をする際に女医は嫌だと言われた」

「パワハラが問題となっている病院で女性では耐えられないとの判断で男性医師が度々送り込まれる」

「男性医師への負担増、でも女性医師への給与は同じ。医師になってからはむしろ男性医師への逆差別と感じる」

《東京医大の女子減点のニュースやその背景となる問題に関する自由回答》

「当直や時間外当番などしない女医でも男性医師と同じ1名と換算されるので、一緒に働く男性医師の負担は増えるだけです」

「表向きは良くない事だが、現実問題仕方ないのではないか。美容皮膚科医ばかり増えても国民は救えない。理想を語るばかりで現実を直視しないと医療現場は崩壊する」

「不可能な予測で女性の医師は皆が皆やる気が低いと言われるのは間違いと思います」

「職場環境の改善を怠り、そのしわ寄せを女子学生に押し付けていた形だと思われる」