まめ学

専業主婦の罪悪感は若い人ほど強い? 働いていないことで自己肯定できず

Tired housewife taking care of child “食い扶持”を稼ぐことは、やはり自信につながるのだろう。専業主婦(主夫)は別の形でやはり家族を支えているにもかかわらず、罪悪感を抱く人が多く、特に若い世代に罪悪感が強いことが、「しゅふJOB総合研究所」の行ったアンケート調査で分かった。しゅふJOB総研は、ビースタイル(東京)が運営する主婦に特化した人材サービス「しゅふJOB」の調査機関。

 同総研が2018年5月~6月に行った「専業主婦の罪悪感」をテーマにした調査では、専業主婦・主夫であることに後ろめたさや罪悪感のようなものを覚えたことがある人は半数以上という結果が出ていたが、このほど、専業主婦・主夫経験者のみを抽出して年代別等の追加分析を行った(有効回答数815件)。それによると、30代以下では、この罪悪感を持つ人が70.1%にものぼっていることが判明。その理由として、「自分は何も成長できていないと感じた」「自分の趣味や欲しいものに気持ちよくお金を使えない」「いいご身分だねと言われた」などが挙げられた。

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 また、子供の有無による集計では、子どもがいない人の方が罪悪感を覚える傾向があった(69.6%)が、子供がいる人でもさまざまな理由で同様の気持ちを持っていた。「何かを購入する時は、必ず夫に聞かなければ悪い様に思う。それが、子供のことであっても」「収入がなく養ってもらっている事実。社会的地位がない事。家事育児は子供によっても雲泥の差であり、家事は人によってスキルもやるやらないのボーダーがバラバラなので大変さも努力も理解されない事」「子育てを第一にしたい気持ちがありながらも、夫に養ってもらっている、自分は非生産的な毎日を送っていると自己肯定感が低かった」などだ。

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 労働政策研究・研修機構が公開している専業主婦世帯と共働き世帯数の推移によると、専業主婦世帯と共働き世帯の数が逆転したのは1997年頃。調査したしゅふJOB総研は、「専業主婦であることへの罪悪感にはその人が専業主婦期間を過ごした時代ごとの社会一般の価値観が影響しているようだ」と分析する。その価値観は年々、“働かない”ことへの罪悪感を強める方向に推移。現在の30代以下の世代は、上の世代よりもより強く罪悪感を覚える傾向になっている。

 同総研は、「自分が収入を得ていないことで買い物を躊躇するようなケースは、収入を得ている夫から養われているという一方的な関係性に縛られているような印象を受ける。家庭運営のためには収入を得ることが必須であるのと同じように、家事もまた必須」とコメント。罪悪感ではなく、互いが支えあい、感謝の気持ちを持てる関係になれるといいのだが…。