まめ学

返納すべきだけど強制はできず 個人差や車生活の必要性

Close up of old man hand turning on the car engine 「アクセルとブレーキを踏み間違えた」。事故原因として聞き慣れてしまうほど多い高齢者の“危険”な運転。悲惨な事故が起きるたびに、一定年齢での免許返納が議論される。多くの人が「いつかは返納するつもり」があるものの、強制的な返納制度にはなかなか積極的になれないことが、旅行サイトのエアトリ(東京)が行った、自動車免許の返納に関するアンケート調査で分かった。

 20~70代の男女1,211名を対象にした調査。過半数の64.7%は免許を「いつかは返納するつもり」と考えており、「返納済み」(3.3%)と合わせると68%の人が返納に対して前向き。何歳くらいで返納するかをたずねると、75歳が最多の32.7%、80歳(26.0%)、70歳(21.9%)の順。

 まだ強制的な返納制度がない現状について、「一定年齢になったら免許は返納すべき」と考える人も39%。「取得には18歳以上ってあるから返納年齢も決めるべき」「最近の事故を見ると今後を担う数少ない若者がお年寄りに殺害されている状態なので、強制的に回収した方が良い。そうでもしないとプライドの高い方は返納する気ない」などが理由だ。

 一方、「今のままで良い」という回答も26.5%。「どちらとも言えない」(34.5%)も含めると、強制的な制度の創設については消極的な人も少なくない。理由は多岐にわたり、「高齢者でなくとも、不注意な運転をする人が多い」、「個人差があり、一律に年齢でくくるのは無理がある。更新試験を厳しくした方が良いとは思う」、「自動車を運転しないと生活困難な環境となっている人は強制返上では生活できない。農業や漁業などの第一産業生計者は生活できないので相応の保証が必要不可欠である」などだ。

 確かに、免許を「返納するつもりはない」と回答した人も8.8%存在する。車を利用する理由(複数回答)で最も多かったのは「買い物」(33%)で、日常生活でどうしても必要な人が多いことがうかがえた。もっとも2位には旅行(25.5%)がランクインしており、「どうしても必要な訳ではないが、あると便利だから使いたい」と考えている人も一定数いることが分かる。そして3位は仕事(23.6%)だった。