まめ学

ローマの石畳、アスファルトへ 風情より利便性

サン・ピエトロ寺院
サン・ピエトロ寺院

 ヨーロッパの多くの街で見かける石畳。風情があるが、日常生活には不便も多い。ベビーカーや車いすで苦労したり、細いヒールの靴で失敗した経験のある人も少なくない。イタリア・ローマ市では、ついに交通量の多い道の石畳をアスファルトに変えることになった。自転車やスクーターなどの利用者には“朗報”のようだ。

 歴史的な景観を失うのではという危惧もあるが、現地メディアやテレグラフ紙などが伝えたところによると、ローマ市は「石畳は見た目は美しいが、交通量の多い場所では持ちこたえることができない」と説明。バスやトラックなど大型車も含め、昼夜を問わず走る車で、石が欠けたり外れたりし、それが障害物になっているという。

 16世紀、バチカンのサン・ピエトロ寺院前の広場に敷き詰められた石にちなんで、「サンピエトリーニ」と呼ばれ親しまれている石畳の道。ローマ近郊の火山から採石される玄武岩でできており、今でも修理は手作業で、木づちを使い一つ一つ石を埋めている。目下、市内70の道から石畳が撤去されアスファルトに置き換えられる予定だが、これらの石は、交通量の少ない道の石畳に再利用されることになっているという。

Text by coco.g