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「血糖トレンド」、ご存じですか? 血糖トレンド委員会が糖尿病患者と予備群に意識調査

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 「血糖トレンド委員会」は、全国で推計2000万人いるとされている糖尿病患者とその予備群の糖尿病管理や血糖コントロールの実態を把握するため、意識調査を実施した。調査は10月18~20日、1型糖尿病患者103人、2型糖尿病患者155人、予備群155人の計413人を対象に、インターネットで行った。

 糖尿病や血糖コントロールについて正誤を答えてもらう質問で「健康診断のHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)が正常であれば、糖尿病の心配はない」が不正解であると正しく答えた人は47.7%にとどまった。糖尿病はHbA1cの値だけでなく、空腹時などの血糖値を用いて診断される。また、健康診断で一度HbA1cが正常値と判定されても糖尿病である可能性がある。

 

 「低血糖になると必ず目まいや失神などの何らかの自覚症状が出る」も「誤」だが、25.7%しか正答できなかった。低血糖でも症状のない「無自覚性低血糖」といわれる状態があり、気付かずに低血糖を起こすと大変危険だ。

 「普段から血糖値を気にしているか」という質問には90%以上が「気にしている」と答えた一方、血糖値対策の状況について「現在行っている血糖値のコントロール対策で十分だと思うか」という質問に対しては、「まだ不十分だと思う」44.8%、「全くできていないと思う」12.6%と過半数が十分にできていなかった。

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血糖トレンド委員会 「Q. あなたは、ご自分が現在行っている血糖値のコントロール対策で十分だと思いますか。(n=413)」

 正しい対策を取るためには、血糖値をある時点の測定値ではなく、専用の機器を使って24時間連続測定する「血糖トレンド」が重要となる。これによって食後の短時間に急激に血糖値が上昇する血糖値スパイクなどリスクの高い血糖変動を把握できる。今回の調査で血糖トレンドについて「聞いたことがある」と答えたのは31.9%で「意味も知っている」のは7.7%にすぎなかった。

 血糖トレンド委員会は、血糖コントロールの重要性や「血糖トレンド」の概念と活用方法などについて正確な情報を発信することを目的として2019年11月14日の「世界糖尿病デー」に設立され、東京慈恵会医科大学の西村理明・主任教授が代表世話人を務めている。