まめ学

「若い世代とワインの接点増やしたい」 サントリー、2020年方針はカジュアルさと品質追求

自園産ぶどう100%の「登美の丘ワイナリー」シリーズのワインを手にする、サントリーワインインターナショナルの宮下敏社長
自園産ぶどう100%の「登美の丘ワイナリー」シリーズのワインを手にする、サントリーワインインターナショナルの宮下敏社長

 サントリーワインインターナショナル(東京)の宮下敏社長は21日、東京都内で2020年事業説明会を開催した。

 まず、2019年の振り返りでは、国内ワイン総市場が前年を下回ったと推定される中、同社の「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。」などの国産カジュアルワインや、日本・EU経済連携協定(EPA)の発効をきっかけに注目を集めた欧州産ワインが好調に推移し、前年を上回る売り上げとなったことを報告。2020年も、消費者の多様化する好みをつかみながら、幅広い年代にワインとの接点を増やし、気軽にワインを楽しむ人を増やしていきたいとの方針を示した。

 「国産カジュアルワイン」については、新規需要を生み出すために、世界5カ国から厳選したぶどうを使った「5セレクトレゼルブ」を2月に発売するほか、「デリカメゾン」ブランドから果汁入りの「フルーティデリカメゾン」を3月に発売する。

2月に発売予定の5セレクトレゼルブ
2月に発売予定の5セレクトレゼルブ

 「輸入ワイン」については春にかけて、「レゾルム ド カンブラス」や「タヴェルネッロ」など同社の主要な欧州産ワインブランドから、オーガニックワインを新たに発売する。世界的に市場が成長しているオーガニックワインに注目が集まることを予想し、同社の調査でもオーガニックワインを好む傾向が表れている20代~50代の女性を中心に、アプローチをかけていく。

サントリーワインインターナショナルが発売予定のオーガニックワイン
サントリーワインインターナショナルが発売予定のオーガニックワイン

 「日本ワイン」については、高品質な国産ぶどうの安定調達に向けて力を入れていく方針。山梨・新潟両県の自社が持つ園の面積はそのままに、山梨・長野両県の農業生産法人の作付面積を2倍以上に増やす。2025年までに、自社でのぶどう作付面積を2019年比1.5倍の67ヘクタールにする計画だ。

 説明会では、環境に配慮する取り組みにも触れた。サントリーグループでは、循環型・脱炭素社会への変革を目指すことに力を入れ、2019年5月に「プラスチック基本方針」を策定。2030年までに全体で使用する全てのペットボトル原料を、リサイクル素材、植物由来素材のみにすることを目指している。サントリーワインインターナショナルでも2020年夏ごろから順次、再生PET樹脂を原料としたリサイクルペットボトルを導入していくという。