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「定年まで働く」「定年後も働き続けたい」女性ともに7割 電通の調査、新たな「オトナ女子消費」の可能性も

「定年まで働く」「定年後も働き続けたい」女性が多数 電通が「定年女子調査」、新たな消費の可能性も 画像1
電通 「定年女子調査」

 

 電通(東京都港区)は、定年に近づいた働く女性と、既に定年を迎えた女性計600人の「定年女子調査」を行い、定年前の女性が「定年まで働く」(69・0%)、さらに「定年後も働く」(67・4%)と答えるなど働き続ける意識が高いといった結果を公表した。

 調査は60歳を定年と規定し、全国の定年がある企業に正社員として働く50代女性400人と、定年を経験した60代女性200人に対して2019年12月にインターネットで実施。5年以内に定年を迎える55~59歳の女性(200人)を「定年女子」と名付け、この年代の女性の意識を中心に聞いた。

 「定年女子」の累計勤務年数は平均28・4年で、結婚などを機に「休職・離職経験がある」が72・5%あり、現在の会社が3~5社目という人が最も多かった(48・0%)。現在の働き方を聞いたところ、「自分の居場所(果たすべき役割)がある」など51・5%が「満足」と答えた。一方、満足していないという回答をした女性は「給与や待遇面」「職場の人間関係」「自分に対する評価」などを挙げていた。

 今回の調査は1986年に男女雇用機会均等法が施行してから34年が経過したことから実施した。「定年女子」で「女性活躍社会に賛成である」と答えた人は79・5%と多く、「女性管理職がもっと増えるべきだ」との回答も67・0%と多かった。ただ、管理職未経験者は「(部長以上の)管理職になりたい(なりたかった)」と答えたのは18・1%と少なく、総論と各論の違いを感じさせた。

 「定年とお金」についても聞いた。「定年女子」が定年時にいくら退職金をもらえるかという想定額は平均594万円で、安心して老後を過ごすための必要な想定金額としている平均4345万円と大きな開きがあった。

 「定年まで働く(69・0%)」「定年後も働く(67・4%)」と答えた「定年女子」は、理由として「将来お金がないと不安」「生計を維持するため」という“経済的理由派”が多かったが、「自分のお小遣い」「生活のリズムが保てない」「時間をもて余す」という“生活維持派”の声も多く寄せられた。

 調査をした電通シニアプロジェクトは「迫りつつある定年に対し不安を感じながらも、定年後も働き続けることで生活レベルを維持し、アクティブな消費をしたいという意識も浮き彫りになった。新しいオトナ女子消費を感じさせる」と分析している。