まめ学

新型コロナで4人に1人が「自転車の利用頻度増えた」 利用時の感染防止対策、「している」「していない」が半々

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 国内の新型コロナウイルス陽性判明者数は、8月以降減少傾向ではあるものの、今後の感染状況にはいまだ警戒が必要な状態が続いている。冬に向けて、新型コロナとインフルエンザの感染状況がどのようになっていくのかも、懸念されている。今年の春先以降、「密」を避ける動きが広がり、混雑する電車やバスに代わる移動手段として自転車が見直されてきた中、au損害保険株式会社(東京、以下au損保)は、コロナ禍での自転車利用に関する調査を行った。

 全国の自転車利用者の男女1,000人を対象に、9月25日から同28日にかけて実施。新型コロナ流行後に自転車利用頻度に変化があったか、自転車利用時にどのような感染防止対策を講じているかなどを調査した。

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 新型コロナ流行後に自転車の利用頻度に変化があったかどうかを尋ねたところ、「増えた」「やや増えた」と答えた人は計23.9%(239人)、反対に「減った」「やや減った」と答えた人は計12.4%(124人)、「変わらない」は63.7%(637人)。4人に1人は自転車利用頻度が増えていた。年代別に見てみると、「増えた」もしくは「やや増えた」と答えた人の合計は、20代35.0%(70人)、30代25.0%(50人)、40代23.0%(46人)、50代22.5%(45人)、60代14.0%(28人)。若い年代ほど自転車の利用頻度が増えていた。

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 また、新型コロナの流行後に自転車の利用頻度が「増えた」「やや増えた」と答えた自転車利用者計239人に、その理由を聞いた(複数回答)。1位は「外出自粛による運動不足解消のため」で59.8%(143人)。以下、「新型コロナ感染のリスクがほかの移動手段よりも低いと思うため」52.3%(125人)、「外出自粛によるストレス解消のため」51.5%(123人)、「自転車通勤を始めたため」24.7%(59人)、「自転車宅配サービスを始めたため」2.9%(7人)と続いた。外出自粛の中、心身の健康を保つために自転車を利用するようになった人が多いようだ。

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 全員に、自転車利用時に新型コロナの感染防止対策を講じているかどうかを尋ねたところ、「していない」50.8%(508人)、「している」49.2%(492人)と、ほぼ半々。感染防止対策を「している」と答えた492人に、具体的な内容を聞いたところ(複数回答)、「マスクやフェイスシールドをつける」が94.5%(465人)で1位。以下、「人ごみを避ける」56.5%(278人)、「一人で自転車を利用する(複数人で走行しない)」55.3%(272人)、「他者と十分な距離を確保する」51.6%(254人)、「除菌シートや除菌スプレーを持ち歩く」38.2%(188人)だった。

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 自転車利用時に新型コロナの感染防止対策を「していない」と答えた自転車利用者508人に、その理由を聞いたところ(複数回答)、「自転車利用時は新型コロナに感染しにくいと思うから」がトップで68.3%(347人)。次いで「感染防止対策をしないほうが快適に自転車を運転できるから」30.3%(154人)、「感染防止対策をすることを考えたことがなかったから」26.8%(136人)、「感染防止対策をすることが面倒だから」16.1%(82人)だった。

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 1人で自転車に乗る際には、他者との距離が保たれているということで、特に感染防止対策を取っていない人も少なくないようだ。「外出自粛によるストレス解消のため」に自転車利用が増えた人もいる中、1人で自転車に乗る時ぐらいマスクから解放されたいという思いを持つ人もいるのかもしれない。一方、対策を取っている人の約95%は、「マスクやフェイスシールドをつける」と回答している。自転車運転時はマスクなどを着けなくても、店舗などに寄る際はマスクを着用している人もいるだろう。

 同社は6月に、勤務先から自転車通勤を認められて週1回以上自転車通勤をしている(自宅から勤務先まで一貫して自転車を使っている)東京在住の会社員男女500人を対象に、新型コロナによる通勤スタイルの変化を調査している。その調査では、その結果、500人のうち約4人の1人(23.0%)が「新型コロナ流行後に自転車通勤を開始した」と答えている。都市部では特に、公共交通機関内で人と人が近距離になる機会を避けるために、自転車通勤への注目が高まっているようだ。調査結果では、自転車通勤が広まるためには、自転車通勤を会社が制度として認めること、自転車走行レーンの整備など事故のリスクへの社会的な対応・会社側のリスク管理など、社会の環境整備・雇用側のサポートが、スムーズに進んでいくことが望まれていることがうかがえる結果が出ている。

 感染防止対策をどうするかも含め、コロナ禍の自転車利用増加にあたり、まずは自転車を利用する個人や家族間などでも、自転車利用時のマナー・安全に十分留意した走行などについて、共有してみる大きな機会かもしれない。