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大賞は三密、次点はコロナ禍 大辞泉が選ぶ新語大賞2020

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小学館 「大辞泉が選ぶ新語大賞2020」

 小学館(東京都千代田区)はこのほど、今年1年を最もよく象徴する“新語”を全国の投稿から選ぶ「大辞泉が選ぶ新語大賞2020」に「三密」を選んだ。次点は「コロナ禍」。

 全国から寄せられた1993本の投稿の中から、国語辞典「大辞泉」編集部が、田中牧郎・明治大国際日本学部教授の協力を得て決めた。大賞の三密は「2020年にCOVID-19(新型コロナウイルス)流行の際に東京都が提唱した」言葉だ。「感染症の蔓延(まんえん)を防ぐために、人々が避けるべき3つの行動。換気の悪い密閉空間に居ること・多くの人が密集する場所にいること・近距離での密接した会話をすること」を意味する。「密教で身・口・意の三業」を意味する仏教語として1995年刊行の「大辞泉」初版から掲載されているため、新たな意味を加えた新語義の「新語」として受賞した。

 次点のコロナ禍は「新型コロナウイルス感染症の流行によって引き起こされる、さまざまな災い。感染症自体だけでなく、それを抑止するための経済活動の自粛や停滞、人々の疑心暗鬼なども、広く含む」新語として用いられた。

 投稿数のベスト10は、「経年美化」356本、「コロナウイルス」「新型コロナウイルス」 102本、「コロナ○○」56本、「自粛警察」42本、「三密」38本、「オンライン○○」34本、「ぴえん」24本、「アベノマスク」23本、「おうち時間」22本、「Go To ○○」17本。

 選考した田中教授は「まさに、新型コロナ関連語づくめの1年。三密は、小池百合子・東京都知事が印象に残る方法で発信したということもあり、一気に広がった。これによって、東京のみならず日本人全体の行動変容に一定の成果を収めたのではないかとも感じる。しかし大辞泉には、仏教語として既収録の言葉。新語ではなく、新語義としての大賞となる」とコメントしている。