まめ学

コロナ禍で「死にたい」をほのめかす相談 昨年夏から秋に増加!

Indoor portrait of Asian woman wearing surgical mask operating smartphone at the window
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 新聞などの報道によると、コロナ禍において自殺者が増加する傾向があるようだ。経済活動の停止によって職を失った人も多く、先行きに対する不安の大きさから「死にたい」という気持ちになるのかもしれない。健康支援サービスを提供するティーペック(東京)に寄せられるメンタルヘルス相談への、自傷他害をほのめかす昨年の相談件数は前年比で1.7倍に達した。

 同社がまとめた、電話・Webによるメンタルヘルス相談から、死にたい、自分を傷つけたい(リストカットや、過量服薬したいなど)、誰かを傷つけたい(虐待含む)などの訴えを抽出した件数は、昨年8月ごろから増加が顕著になった。

 1~3月の段階では、通年訴えられる相談がほとんど。コロナ感染報道が徐々に増えてきた時期で、中には「コロナに罹って死にたい」との相談もあったという。4~6月になると、4月に最初の緊急事態宣言が発令、感染不安や生活環境の変化でストレスがかかったためか、精神疾患の悪化による相談が多かった。

メンタルヘルス相談件数の推移と傾向
メンタルヘルス相談件数の推移と傾向

 グラフを見てもわかるように、目に見えて増え始めたのが、8月以降で、相談件数のピークは9月。在宅勤務の普及、自粛生活の長期化などが影響したと思われるが、同社のカウンセラーによると、自傷他害の相談内容は軽度と重度に二極化し、重度の内容はより深刻化したような印象があったという。10~12月はコロナ禍が一時的に落ち着いた時期だったためか、相談件数は減少傾向だが、「コロナによりストレス解消ができない」など、長期化するコロナ禍による疲弊があるようだ。

 年間を通じてみると、コロナによる不安や社会的閉塞感に加え、有名人の相次ぐ自死などもリスクケース増加の要因として挙げられそうだ。