まめ学

コロナ禍で早期退職勧奨が増えた!? 提案後にいじめが増えたケースも

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 景気が悪くなると増える、いわゆる「肩たたき」──コロナ禍で収益環境が悪化する中で、企業が働き盛りの社員に対して早期退職を迫る例が多くなっているという。Agoora(東京)が30~60代の正社員・公務員・役員男女4,000人を対象に実施した調査によると、そうした厳しい実態が現実としてあるようだ。

 まず、早期退職を持ちかけられた経験の有無を聞くと、約11%の人がここ1~2年で持ち掛けられたと回答。かつては、正社員になれば終身雇用が保証されていたものの、すでにそれは崩れていることがうかがえる。その働きかけは、新型コロナウイルスが関係しているかどうかについては、65%が関係していると答えていた。

正社員の10人に1人以上が早期退職を持ちかけられている

 実際に、早期退職を持ちかけられた300人に限定して、会社側の説明内容を聞いたところ、実際に、コロナ禍がいい口実になったようだとの声も出ているなど、会社側に本当にコロナで業績が悪化したかどうかは別にして、きっかけになった企業が多い。

 調査では、早期退職を受け入れたのは約43%にあたる128人。受け入れた人の中からは「提案後にいじめがひどくなった」と、とんでもない例も。ただ、一方では退職金が思ったよりも良かったといった声も聞かれた。

 どうも、早期退職を働きかけた後は、残るも去るも「いばらの道」であることが調査結果から読み取れる。年齢が上がれば、再就職が難しくなるのも当然で、退職後に約30%の人が正社員以外となり、中には無職を余儀なくされた人もいた。給料についても減った人の方が多い。

 早期退職を拒否したことについて「再就職が困難」を理由に挙げた人が多いが、この調査結果をみれば、それは十分納得できる。