まめ学

グラス2杯は飲み過ぎ コロナ禍の飲酒傾向にOECDが警告

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 酒は百薬の長、と言われるが、もちろん「適量」であってこその“薬”。でも「適量ってどれくらい?」という疑問に、OECD(経済協力開発機構)の報告書が一種の答えを出している。平均寿命への影響を考えると、1日グラス2杯は飲み過ぎのようだ。コロナ感染防止の対策でロックダウンや外出自粛が求められ、世界中で過度の飲酒傾向が問題になっており、OECDは各国政府に対し「有害なアルコール摂取に対する取り組みを強化すべきだ」としている。

 OECD、EU加盟諸国、G20諸国の計52か国の分析をした結果。医療サービスの差異などにより国によって推定される数字に幅はあるものの、女性では1日グラス1杯、男性では1.5杯が原因の「傷病」によって、今後30年間に平均寿命が0.9年短くなるとしている。

 実際の消費量を見ると、OECD諸国では、1年に1人あたり純アルコールで10リットルを消費。これを1週間にならすと、だいたいワインボトル2本分、もしくはビール4リットルを飲んでいる計算だという。また、高学歴の女性と、高収入もしくは低収入層の人により多くの飲酒傾向が見られた。

 報告書では、コロナのパンデミックと飲酒の関係も分析。やはりストレスが増えたのか、飲酒の量と頻度が増えた人が減った人を上回った。ロックダウンの期間中、女性や幼い子どもを持つ親、高所得者、ストレスや不安を抱える人々のアルコール消費量が、特にオーストラリア、ベルギー、フランス、英国、米国で大幅に増加していた。