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「就活大変だった」が過去最高、面接は対面が「やりやすい」 産業能率大の「新入社員の会社生活調査」

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産業能率大総研 「021年度新入社員の会社生活調査」

 産業能率大総合研究所(東京都世田谷区)は、今年入社した新入社員の就職活動や、将来の目標などに関するアンケート「2021年度新入社員の会社生活調査」を実施、このほど公表した。

 調査は1990年から毎年実施し、今回で32回目。今年3月29日から4月9日まで、大学が開催した「新入社員セミナー」(対面型)に参加した新入社員を対象に実施し、144人(男性70人、女性74人)から有効回答を得た。

 就職活動について聞いたところ「かなり大変だった」「思ったより大変だった」を合わせると84%が「大変だった」と回答。これまで最高だった就職氷河期の1995年度(77%)を超え、過去最高となった。理由(複数回答)として「説明会などの中止や延期」(55%)、「他の学生の動向が不明」(51%)との回答が多かったことから「コロナ禍の影響が背景にあるのでは」と分析している。

 コロナ禍で多くの企業がオンライン面接を実施した。対面と比較してどちらがやりやすいか聞くと「対面」(63%)が「オンライン」(18%)を大きく上回った。

 コロナ禍での入社になった不安については、「感染リスクから通勤電車が怖い」(38%)が最も多く、「OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング、職場内訓練)などの教育が受けられず、仕事を覚えるのに時間がかかる」(16%)との声もあった。テレワークや時差出勤を利用したいかを聞くと、「どちらかといえば」を合わせてテレワークは78%、時差出勤も84%が「利用したい」とした。

 将来のキャリアをどう考えているかの質問では「(役職に就かない)エキスパート志向」が過去最高の54%となり、「管理職志向」(37%)を上回った。最終的に目標とする役職・地位は「関心がない」が51%と16年ぶりに半数を超えた。許容できる残業時間は1カ月で「1~10時間」が23%、「11~20時間」が36%と、いずれも過去最高。「0時間」(2%)を含めた「20時間まで許容する」が初めて6割を超えたとしている。

 調査結果について、同大総合研究所は「いまだ収束の兆しが見えない新型コロナウイルスの影響が就職活動に影を落とした様子がうかがえる」としている。