まめ学

「無料で聴ける」けど、本当にいいの? 違法アプリ経験者が使うのをやめた理由

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 無料でサービスが受けられる、というのはなんとも魅力的な言葉だ。だが本来アーティストへ還元されるべき売り上げが違法なサイトの運営者に渡ってしまうことを知りながら、それでも違法なサイトやアプリを使い続けようと思うだろうか。サブスクリプション型(定額制)音楽ストリーミングサービスを運営するAWA(東京)は学生プラン利用者456人(男性:264人、女性:184人、その他:8人)を対象にアンケート調査を実施した。

 違法の無料音楽アプリを利用した経験があると答えた割合は5人に2人。そういったアプリを使っている人自体そう珍しくはないことがうかがえる。「違法の音楽アプリをやめた理由は」という質問に対してはほぼ半数となる46.5%が「好きなアーティストへ還元されないこと(違法性)」と回答した。無料で使える魔法のようなアプリでも、それが好きなアーティストを苦しめる存在であるということが徐々に浸透してきているのかもしれない。続いて「使いづらさ」(21.1%)「配信曲ラインアップ」(9.9%)と、サービスの根幹の問題から有料のアプリの利用につながるケースもあるようだ。

 またコロナ禍はたくさんの業界が打撃を受け続けている。「コロナ禍で好きなアーティストへの「応援」「還元」に関心を持つ機会は増えたか」という質問には「増えた」「どちらかと言えば増えた」を合わせて6割強が関心を強めている。実際にどのような行動を取ったかについては、「物販購入」(49.7%)と「オンラインライブ鑑賞」(37.2%)という人が多かった。実際にライブに行って応援する機会がめっきり減ってしまっても、応援できる手段を使って還元しようという気概が感じられる。

 日本レコード協会が2021年3月に発表した「違法音楽アプリに関する利用実態調査」によると2020年に行った調査時よりも、違法アプリの利用者が約4分の1に減少したとの報告がある。音楽だけにとどまらず、好きなアーティスト・作家・企業にきちんとお金を支払うことが当たり前、という考えが浸透していくことで、より未来は明るくなるかもしれない。