まめ学

業務に集中できない人が半数以上! 五月病に関するアンケート調査

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 ゴールデンウイークが終了すると、患う人が多くなるという五月病──新入社員や人事異動など環境変化のあった人が、新たな環境に適応できず、心身に不調が現れる症状のことで、五月病は正式な名称ではない。医学的には、適応障害、うつ病、パーソナリティー障害、発達障害、パニック障害、不眠症などさまざまなパターンがある。その五月病について、識学(東京)が調査を行った。

 調査期間は4月8日~11日で、調査対象は全国の従業員数10人以上の企業に勤める20歳~59歳の男女。自身が五月病になった人、同僚・部下が五月病になった人、計300人を対象(男性237人・女性63人、自身が五月病になった150人、同僚・部下が五月病になった150人)にした。

 調査の結果、五月病で業務に何かしら影響があった人は83.3%に達している。その内訳は「業務に集中できなくなった」が55.3%、「作業スピードが落ちた」が32.7%、「ミスが増えた」が24.0%となり、「仕事に影響はなかった」は16.7%と少数派だ。五月病の原因としては「社内・社外の人間関係」が38.7%と多く、会社をやめたいと思った人が60.0%に達した。

 五月病に実際にかかった人150人に症状を聞いてみると、「やる気が出ない」が65.3%で最も多く、以下、「憂うつ感」(54.0%)、「不安感」(36.0%)、「無力感」と「倦怠感」(35.3%)と精神的な症状が多いことが目立つ。なるほど8割を超す人が仕事のパフォーマンスが落ちたとしていたが、こうした症状が出るのであれば納得できる。

 五月病になった際の対処法については、「睡眠をとる」(26.0%)、「休暇をとる」(25.3%)、「運動をする」(14.7)が上位に並び、休養やリフレッシュで乗り切ろうとする人が多いようだ。

 さらに、五月病がきっかけで会社をやめたいと思ったことがあるかどうかを聞くと、60.0%の人が「ある」と回答するなど、五月病は深刻な問題といえそうだ。