まめ学

今回の参議院選挙に対する若者の意識は? 関心ないけど投票には行く!

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 3年に一度実施される参議院選挙が6月22日に公示され、7月10日の投開票日に向けて選挙戦が繰り広げられている。そうした中、選挙結果とともに気になるのは投票率がどうなるかだ。とりわけ、若者世代が今回の参議院選挙に対し、どんなふうに見ているか注目される。

 中高生世代と政治・社会をつなぐソーシャルプロジェクト「学校総選挙プロジェクト」を運営するCCCマーケティング(東京)とTポイント・ジャパン(同)は「第26回参議院議員選挙」を前にした5月26日~5月28日の期間、オンライン調査によって16歳~29歳までの若者世代1,204人を対象に「2022年度若者の政治意識調査」を実施した。

 それによると、今回の参議院議員選挙に関心を持っている人は、「どちらかといえば関心を持っている」を合わせて39.7%と4割近くが関心アリと回答。反対に「関心を持っていない」「どちらかといえば関心を持っていない」の合計は60.2%となり、若者世代は参議院選挙について関心が低いことがわかった。さらに、投票に行くかどうかを質問すると、「行くと思う」が54.4%、「行かないと思う」が19.6%、「まだ決めていない」が26%となり、関心は低いながらも、投票に行く人が過半数となるなど、投票権を行使する若者が多数派となった。特に、関心がある人に限ると、投票に行く人は8割となり、一方で関心が無い人でも3割は投票に行くという。

 選挙に行く理由(複数回答)としては、「自分の一票を大事にしないといけないから」(62.1%)「若者の投票率を上げたいから」(42.6%)などの回答が目立つ。反対に行かない理由としては「政治や選挙に興味がないから」(36.4%)、「誰に投票したら良いかわからないから」(28.8%)、「誰に投票しても変わらないから」(28.4%)、「投票したい政党や候補者がいないから」(22.5%)などの回答が多い。

 日本は、政治に関心がある若者が少ないといわれるが、アンケート結果では、関心は低めでも投票に行く人が多い様子。思ったよりも政治に関する意識は高いのかもしれない。今回の選挙では若者の投票率も楽しみだ。