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ネット婚活が人気で成功率も一番高い! リクルートブライダル総研が「婚活実態調査2022」の結果を発表

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 ネットを通じた婚活サービスが人気となり結婚に至る人の割合が最も高い一方で、お見合いで結婚する人は急減した――リクルート(東京)が運営するリクルートブライダル総研が実施した「婚活実態調査2022」で明らかになった。

 2021年の婚姻者のうち、婚活サービスを利用して結婚した人は15.1%。そのうちネット系婚活サービスを通じて結婚した人は40.2%と割合が最も高く、次いで結婚相談所(34.1%)、知人に紹介を依頼(20.0%)、趣味や習い事の場で相手を探す(19.5%)となった。

 一方、お見合いによって結婚に至った人の割合は8.1%で、2020年の22.2%から急落。「お見合いがコロナ禍で行われ、出会いがあったとしても婚姻自体にたどりつけなかったという影響なのではないかと」と落合歩(おちあい・あゆむ)所長は語る。

 落合氏は続けて「別途調査でも『親に挨拶に行けないため』とか『希望通りの結婚式ができないため』といった回答が出てくるなど、コロナによって人が関わる婚姻自体を先延ばしするといった影響もみられます。そのうえで、お見合いは両家の親御さんや仲人さんなど関わる関係者が他の婚活よりも多く、それが結婚にたどり着かない要因ではないか」という。

 また、独身者で恋愛もしくは結婚願望があるが恋人がいなく婚活サービスを利用した経験がある人の割合は25.3%だった。うち恋人ができた割合は過去4年連続で上昇しており、2021年は45.1%と過去最高を記録。ちなみに2020年は42.8%、2019年は39.3%だった。

 さらに婚活サービス利用者については、利用モチベーションやサービスのイメージが新型コロナウイルス流行前と比較して上昇していることが分かった。また「婚活(恋活)サービスを利用する頻度や時間」、「婚活のために自分磨きをする時間」、「婚活(恋活)サービスでのマッチング数」についても約3割が新型コロナ流行前より増えたと回答。

 新型コロナの流行前から婚活サービスは活性化してきており、「周囲に利用者がいたり、それによって恋人ができたり結婚できたという人が増えていく中で、そういうサービスが『怪しい』とか利用することが『恥ずかしい』といったものでなく、結婚に向けた一つの出会いとして確立してきたという事が大きい」と落合所長は分析する。

 「そのうえで、コロナが起き、人との関わりや人生を見つめ直す中、不安定な状況下で、安定的な拠り所を求めるというニーズは一定層で増え、利用のモチベーションが増加した」と落合氏は語る。さらに一般的に「婚活サービスは、婚活という目的がクリアなこと、今いるコミュニティーに交際の事情などの配慮をしなくてよいため、心理的に出会いのハードルが下がること、デバイスの利用も得意など、世代特性ともフィットしているという事もあって特に若年層との親和性も高いものとなっています」という。

 「婚活実態調査2022」は、全国の20~49歳の男女を対象(第2次調査では同じ年齢層で結婚経験のない未婚者および結婚経験のある死別・離別の現在未婚者を対象)として、2022年6月にインターネットを通じて実施された。第1次調査(6月3日~5日)の有効サンプル数は50,000、第2次調査(6月10日~16日)は2,400サンプル。

 リクルートブライダル総研は、結婚情報サービス「ゼクシィ」を企画運営するリクルートにおける調査・研究機関。結婚や結婚式を中心に調査・研究、未来への提言を通じて、ブライダルマーケットの発展に貢献することを目的としている。