まめ学

「よかれと思って」が逆効果に… 女性活躍推進の壁となる「無意識の偏見」

young multi ethnic business people group walking standing and top view
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 小さな子どもがいる女性は、仕事上でどうしてもハンディを負う。それを理解して支援したいと思う上司や男性社員も増えてきていると思われるが、男性側に潜みがちな「無意識の偏見」が、女性活躍を妨げるという指摘がある。企業の人材育成を支援するサイコム・ブレインズ(東京)が、社会人の男女151人に対して「無意識の偏見」(アンコンシャス・バイアス)に関する意識調査を実施したところ、「小さな子供を持つ女性の仕事の質が下がってもやむを得ない」と考える男性が7割に達した。

sub1 「3歳以下の子供を持つ女性の仕事の質が下がっても…?」という質問に対して、「やむを得ない」と回答したのは男性では70%。女性の結果を見ると、「その他」47%、「許されない」30%、「やむを得ない」23%だった。「その他」の自由回答の部分で半数以上の女性からは、「条件付きだが質は担保すべき」という趣旨のコメントが寄せられていた(男性・女性いずれも人事・ダイバーシティ推進部を除く)。

sub3 この結果に対し同社は、仕事にかける時間と仕事の質が比例するという無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)が存在していると指摘。育休明けの女性に責任の重い仕事をさせないようにしたり、より責任の軽い職務に配置転換を図る事例や、勤務時間の長いメンバーと比べて人事評価が低くなる事案が相次いでいるという。多発する「よかれと思って」vs「ありがた迷惑」!? 「優しい配慮」のはずが、女性の側はやる気をそがれたり、重要な経験の機会を奪われてしまうことになると警鐘を鳴らす。

 サイコム・ブレインズでは、インターネットで簡単に無意識の偏見をチェックできる「無意の偏見度チェックシート」を公開。まず無意識の偏見があることを自覚し、円滑なコミュニケーションで仕事の質の低下を予防しようと呼びかけている。