まめ学

花の都の悩みごとは… 路上を公衆トイレ代わりにする人が増加

10583002875 夜中の2時。何軒目だか忘れたが、バーを出て家に帰る途中、どうしても間に合わなくなってしまい、人目の少ない路上で用足し…という類の経験をお持ちの、“本来は紳士”の方々、案外少なくないかもしれない。花の都パリでもそういうムッシューは多いらしく、市は対策に奔走している。

 そもそも、フランスの駅や町中の公衆トイレは、日本に比べるとその数がはるかに少ない。昼間なら、カフェに入るなどの手もあるが、時間によってはそれも無理。地元紙パリジャンが伝えたところによると、昨年1年の間に、路上を公衆トイレ代わりにしてしまったがために違反調書をとられた人は、パリ市内だけで5,381人。68ユーロの罰金だが、それでも一昨年に比較して違反者の数は165%も増加しているのだそうだ。

 そこでパリ市は、2015年には96人だったパトロール要員を3,200人に増員。路上の用足しだけでなく、ゴミやたばこの吸い殻ポイ捨てなども取り締まっている。さらに、昨年末から他の地域で試験的に使われてきた“新兵器“も設置。上部には植物が植えられた大きめの縦型プランターで、その下部に用足しをする形になっており、フィルターを使って堆肥を活用するエコな”街角小便器“だ。

 今年の2月、“現場”をおさえられ罰金を支払った建築士のエリックさん(仮名)は、パリジャン紙の取材に対し、「午前2時頃、めちゃくちゃ酔っぱらってバーを出たのは覚えてる。とにかく我慢できなかったんだ。そしたら背後から『ムッシュー!』と声をかけられた。パトロールだった」とし、「翌朝、“立ち●●”って調書を見て、笑い飛ばしたかったけど、正直落ちこんだ」と話している。

 ちなみに街中に設置されている無料の公衆トイレは、表示がフランス語だけだったり、男女共用の一人用だったりと、慣れない観光客などにはなかなか使いにくい代物。それでも間に合わずに使う場合は、一点だけご注意を。この公衆トイレ、使用後ドアが閉まってから内部全体を洗浄するようになっている。したがって、前の人が使い終わった直後、そのまま入ってドアを閉めると、全身ずぶぬれの危機が待ち受けている。前の人が出て、いったんドアがしまり、洗浄が終わって「青ランプ」が点灯したのを確認してからご使用を。