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マスクはいずこ…? フランスの花粉飛散もピーク

Woman suffering from hay fever
Woman suffering from hay fever

 スギやヒノキの花粉が猛威を振るうニッポン。実はフランスではシラカバやシデなどカバノキ科の花粉、トネリコ、ポプラなどの花粉がただいまピークだ。花粉の飛散状況を表したフランスの地図は、パリを含め、リールなど北部から北東部ドイツ国境のストラスブール、南東部のグルノーブルから中部のリモージュまで、最大飛散量を示す赤色で染まっている。だが、日本では対策としてほぼ“当然“のマスク、売ってはいるのだが、フランスでマスク姿の人はほとんど見かけない。

 フランス国立空中生物学観測ネットワークが発表した飛散状況の地図によると、花粉があまり飛んでないのは北西部ブルターニュの突端、フィニステール県のみ。他はボルドーからコート・ダジュールなど南部まで相当な飛散量で、赤、オレンジ、黄色の塗り絵状態だ。

 パリジャン紙やフランスアンフォなど仏メディアは、一斉にこの地図を掲載。「今の段階で、例年より飛散量が多いと断定はできない」としつつも、「昨年は例年よりシラカバなどの花粉飛散量は少なかったが、今年はすでにこの3週間で多くの人が“花粉症デビュー”しており、ここから1週間はさらに増えるだろう」と、対策をとることを呼び掛けている。

 もっとも、各メディアが伝えている対策は、就寝前に髪を洗うこと、窓を開けるのは夜間だけにし、昼間は閉めておくこと、洗濯物を外に干さないこと、お天気が良くても、ピクニックや散歩は控えること、など。日本では多くの人が使うマスクの勧めはほとんど見ない。大気汚染などで公害のレベルが上がり、車の使用を控えるよう地下鉄の運賃が半額になるような時も含め、フランスでは、普段からマスクを使う人はほとんどいないのが現状。マスクをする人を見ると、「かえってその人が何か病気を持っているのではないかと思ってしまう」というフランス人も少なくない。花粉症対策も“お国柄”が出るみたい。

text by coco.g