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産後うつからママを救ってあげて!家事支援や傾聴が重要

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増える産後うつ…産後2週間が心身の疲労ピーク

ベビーの誕生、新しい家族が増えることはとても幸せなこと、と考えるのが一般的でしょう。でもその幸せを享受できないママたちも残念ながらいらっしゃるのです。実は、妊産婦の自殺件数は分娩による死亡率の約2倍になり、妊娠出産期の死因として自殺が最も多いという報告はショッキングな事実です。( 東京23区における順天堂大 竹田省教授の調査による) 自殺まで行かなくても年々産後うつが増え、それが幼児虐待の増加に繋がっているとも言われています。

どうしてこのような事態になるのか・・・それは分娩後の急激なホルモン変化に伴って心身の不調をきたしたり、それに加えて慣れない育児のストレス、夜泣きによる睡眠不足や上の子供さんがいる方はそのお世話などでママの身体は疲労がたまるばかりです。また訳もなく涙が出たりイライラするのもホルモンの影響で決してママのわがままではありません。

それを家族にぶつけてケンカになり、その後自己嫌悪に陥る、と言った負のスパイラルに巻き込まれ産後うつの発症に繋がって行くのです。調査によると産後の心身の疲労のピークは産後2週間と言われています。

助言・アドバイスよりも家事の支援やママの気持ちに「耳を傾けること」が大切

そういう時に少しでも誰かが話を聞いてあげたらそれだけで随分とママの気持ちは落ち着きます。アドバイスするよりむしろ傾聴の方が心は安らぎます。加えて家事の支援も身体を休めることになります。

大家族の時代は結果的に自然な産後ケアがなされていた

昔は『産後の床上げ21日』と言ってその間はお布団も敷きっぱなし、そして大家族だったので家事も誰かに任せられて産婦は赤ちゃんの世話だけに専念できていたのです。思えばそれが自然な産後ケアになっていたのですね。

核家族だったとしても「産後ケアが大事」という意識を家族に共有してもらおう

でも最近は核家族化が進み、思うような支援が受けられないのが実情ですが、でも産後ケアがとても重要である、という意識を周りの家族に持ってもらえるだけでも大きく違うと思います。(ただし、夫からの「手伝おうか」は禁句です。育児はあくまで夫婦同等ですから。)

家族からのケアが難しそうなら一人で悩まないで外部サービスの活用や相談を

これまで述べたように家族による産後ケアが理想ですが、もしどうしてもそれが望めない状況なら一人で耐えていないで周りに相談してください。出産された病院でも相談にのってくれますし、また最近は地域の行政も産後ケアに注目しており家事代行サービスやシッター派遣などを紹介してくれます。自治体によっては産後入院の助成金制度もあります。それらを利用するのもオススメです。

少しずつでも家族や社会が産後ママに優しく寄り添っていけば産後うつや子どもへの虐待も減少していくのではないでしょうか?

<筆者略歴>

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川村 美星:産後ケアリスト

川村 美星:産後ケアリスト (社)日本産後ケア協会 認定  産後ケアリスト1級
■経歴
1953年に開院した医療法人仁愛会 川村産婦人科の初代産婦人科医を父に持ち、自らも理事として妊婦や産後のママを支える。一方、家庭裁判所の調停委員を9年間務め、見識を広め、話を聞く技術を身につけ、さまざまな家庭内トラブルの解決にも貢献。2016年12月に(社)日本産後ケア協会の認定1級産後ケアリスト資格を取得し、産後ケアに専任することを決意。産婦人科病院や調停委員、産後ケアリストとして自らが培ってきた専門性に富んだ幅広い知識を発揮すると同時に、これまでも産後ケアに手厚いと定評のある病院の独自プログラムやノウハウを、より多くの産後ママに利用してほしいと、2017年6月に医院内に産後ケアセンターを開設する。

(川村 美星:産後ケアリスト)

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