カルチャー

深い味わいを楽しみたい大人へ プレミアムタイプのシングルモルトスコッチ8アイテム新発売

ウイスキーのテースティングを披露するジョンストン氏(=東京都港区で)。
ウイスキーのテースティングを披露するジョンストン氏(=東京都港区で)。

 007の現役ボンドはムキムキマッチョのダニエル・クレイグだが、初代ショーン・コネリーの“華麗な渋さ”も忘れがたい。早々とボンドを卒業した後はさらに渋さを増した演技で存在感を示し、主役でも脇役でも名画を引き締めた。

 デ・パルマの映画「アンタッチャブル」では、シカゴマフィアのボス、アル・カポネを追い詰める米捜査官エリオット・ネス(ケビン・コスナー)を助けたため殉職する実直な老警察官役を好演。このよく知られた正義のヒーロー物語に、世間の裏表の皮膜を見つめながら社会を足元で支える男の凄みを添え、内容に深みを与えた。ショーン・コネリーは「ピカソやヒッチコックのような良い顔の老人になりたい」と言っていた(広瀬隆「ハリウッド大家族」)そうだから、まさにこの老警察官役は本望だっただろう。

 ショーン・コネリーはキルトの似合う誇り高きスコットランド人としても知られており、先のスコットランド独立住民投票(2014年)の際は、独立を支持する著名人の一人として彼の名を久しぶりに耳にした。

 スコットランドは、アダム・スミスやデヴィッド・ヒュームら大思想家を輩出した“スコットランド啓蒙”の輝かしい文化遺産を持つ独立独歩の地域。その奥行きのある地域の伝統文化は、世界のウイスキー市場で半分のシェアを占めるスコッチウイスキーの味わいの中にもしっかり表れている。

 アサヒビールは、ブラウン・フォーマン社のスコッチシングルモルトウイスキー「グレンドロナック」「ベンリアック」「グレングラッサ」の3ブランドから合計8アイテムの新商品(参考価格税別5,190円~)を6月19日に全国発売する。発表記者会見(5月11日)に出席した同社ブランドアンバサダーのクレイグ・ジョンストン氏は、スコッチウイスキーの奥深さを知るためのテースティングのやり方を披露。照明にかざして微妙なウイスキーの色の違いを楽しむことや、傾けて元に戻したグラス表面に残るウイスキー跡のくっきり度でアルコール度を知る方法などを教えてくれた。

 香りや味も複合的な味わいを持つスコッチは、世の中の酸いも甘いもかみ分けることのできる大人の飲み物にふさわしい。エリオット・ネスが活躍したのは禁酒法の時代。もちろん映画で老警察官が酒を口にする場面はなかったはずだが、もし飲むとしたら、それはビールではなく、ウイスキーのような気がする。