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PCやスマホのデータなど死後「デジタル遺品」となるものの整理方法

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パソコンやスマートフォンの普及で爆発的に増える「デジタル遺品」

近年、「デジタル遺品」という言葉が少しずつ認知されるようになりました。これは、PCやスマートフォンなどのデジタル機器の普及に伴い、その使用者が亡くなったあとに遺された電子データやアカウントのことを指します。

電子データやアカウントと言っても、具体的には写真や動画、メール、日記などから始まり、SNSのアカウント、株券やFXの口座など非常に多岐にわたります。最近ではPCやスマートフォンの記憶容量も大きくなり、昔とは比べものにならないほどの量の情報資産・データを所持できるようになりましたが、PCやスマートフォンなどは極めて個人的なものであり、写真やメールのみならず、プライバシー性の高いデータが入っている可能性も高いものです。

自分の死後、遺族が困らないためのデジタル遺品整理のコツ

人はいつ死ぬか分かりません。事故で突然この世を去ることもあるかもしれません。そのような時にも遺族が困らないようなデジタル遺品整理のためには、生前に何をしておいたら良いでしょうか?

プライバシー・プライベートな情報も多く含まれているデジタル遺品

デジタル遺品を語るときにむしろ話題になるのが共有、相続すべきデータではなく、極めて個人的なデータ、つまり遺族にも見られたくないようなデータの類です。メールやLINEなどのメッセンジャーのやりとりや日記などは極めて個人的なものが多く、他人に公開するようなものではないと思いますし、それ以外の写真や動画などのデータも他人に見られたくないものが存在している可能性は充分にあります。

よくある話では、ご主人が亡くなったあと、遺族がPCやスマートフォンの中のデータを見ていたら、見慣れない女性と一緒に写った写真が大量に出てきて、そこから不倫が発覚した、などということがあります。このように、「知らなくてもよかった」「知りたくなかった」情報が使用者亡きデジタル遺品から発掘されるということもあるのです。

デジタル遺品で遺族を混乱させないために準備しておくべきこと3つ

それでは、デジタル遺品によって遺族を混乱させないためにはあらかじめどのような準備をしておけばよいのでしょうか。まずは自分の持っている情報を下記の3種類に分類します。

1.知らせておいた方がよい、あるいは共有しておいた方がよい情報
・家族写真、家族に必要な文書、口座番号など
2.今は知らせる必要はないが、自分が亡くなった際には知らせるべき情報
・株式やFXなどの口座番号やパスワード、SNSのアカウントやパスワードなど
3.誰にも見られたくない情報
・メールのやりとりやその他秘密の情報

1.に関しては、生前から共通のハードディスクなどに保管して共有しておけば、突然使用者が亡くなっても管理について混乱することは少ないでしょう。

また、2.に関してはノートや手帳などに書き写して人目につかない所にしまっておき、自分が亡くなった際には取り出して処理をしてもらうようにしておけばいいと思います。

問題は3.です。これらのデータはむしろ超個人的なもので、他人に見られるべきではありませんから、扱いには細心の注意をはかるべきです。むしろ亡くなった後も、誰にも見られずに闇に葬られるべきものですから、これらが保管されているPCやスマートフォンなどにはパスワードをかけ、念のためハードディスクなどの記憶媒体も暗号化して保管しておくべきです。そうすれば、自分が亡くなった際にもパスワードが一致しなければ、たとえPCを分解してもデータを抜き出すことはできませんので、安心できます。

電子機器の普及により、個人がかつてない膨大な量のデータを所有する時代になりました。自分の死後に遺族をいろいろな意味で混乱させないためにも、上記のデータ整理を行い、生前から適切に管理しておくことが現代人の務めかもしれません。

<筆者略歴>

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目代 純平:ITコンサルティング、ITコンシェルジュ

目代 純平:ITコンサルティング、ITコンシェルジュ 1999年に日本橋の老舗果物店・千疋屋総本店の「業務報告・商品発注システム」を当時まだ珍しかったLinux/Webベースで提案し、複数社のコンペの中で受注する。13年間で100社以上のWebデザイン/システムを設計・制作し、IT導入・運用管理における総合的なノウハウを身につける。2006年株式会社に組織変更し、プライバシーマークを取得。現在では、中小・中堅規模法人向けのIT導入・運用コンサルティング、運用管理代行を中心に約70社のIT環境を総合管理する傍ら、業務で得た知識や事例をもとに、各地で主に小中学生や保護者、先生方に対して「安全なケータイ・インターネットの使い方」をメインテーマに講演ならびにワークショップ活動を展開。
■著書
1から出直すパソコンインストール(共著)(エーアイ出版;1998年)
子どものための『ケータイ』ルールブック(総合法令出版;2012年)
【経歴】
1976年10月28日生まれ。東京都出身。
商社勤務の父親の転勤に伴い台湾にて中学校3年間を過ごす。
帰国後、国際基督教大学(ICU)高校 卒業
1996年 中央大学 総合政策学部政策科学科(環境経済学専攻) 入学
大学在学中にホライズン・デジタル・エンタープライズ(現HDE)のメンバーと出会い、立ち上げに参画。NTTラーニングシステムズ フロント・マルチメディアリーダ研修講師などを経て、大手電機メーカーの学生インターンメンバーとして次世代加入者系無線アクセスシステム(Wireless Local Loop)の研究開発に携わる。米国テキサスとサンノゼにて実験と研究を行う。
1999年 帰国後、1999年7月 有限会社チェックフィールドを設立。
2000年 中央大学総合政策学部政策科学科 卒業
2006年 チェックフィールド株式会社へと組織変更

(目代 純平:ITコンサルティング、ITコンシェルジュ)

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