まめ学

遠方にある先祖のお墓、将来はどうする?

 お盆シーズン、帰省をして墓参りをしている人、実家が遠くて帰省がなかなかできない人などさまざまだろう。OVO編集部では、「遠方にある先祖のお墓、将来はどうする?」という調査をしてみた。

 調査は、J:COMの投票機能を使って8月に実施し、346人から回答を得た。1位は「遠方でも相続していく」で28%。僅差の2位が「永代供養墓へ」で27%。以下、「納骨堂へ」(14%)、「近くに改葬」(13%)、「手元供養」(8%)、「散骨」(5%)、「樹木葬」(4%)、「分骨」(1%)。永代供養墓、納骨堂、近くに改葬、手元供養など何かしらの改葬(墓じまい)を考えている人が合わせて7割以上となり、遠方の墓を管理・継承する難しさが表れた結果となった。

 厚生労働省の改葬件数の調査では、2008年の7万2,483件に対して、2016年度は9万7,317件と、34%増加している。少子高齢化の影響もあり、既存の墓を更地に戻して遺骨を取り出し、近くの永代供養墓など別の墓に移して供養する「改葬」への関心が高まっているようだ。

 今回のアンケートで2位となった「永代供養墓」は、改葬後、個人または合祀(他人の遺骨とひとまとめにして供養)により寺院が管理供養を行うもの。3位の「納骨堂」は遺骨をロッカー式などの室内に納骨し供養するスタイルで、都心などの立地・アクセスの良さが人気だ。改葬の中でも、近くの霊園への移設という形を選ぶと、墓地・石碑の新たな購入などで多額の費用や手間もかかる。そのため、「永代供養墓」や「納骨堂」が関心を持たれているようだ。

 大事なお墓の問題だけに、悪質業者や契約内容には細心の注意を払いたい。今年7月には足立区で、改葬請負業者を名乗った石材店経営者が、遺骨をゴミ集積場に捨てるという事件が発生している。また、永代供養個人墓の“永代”は未来永劫という意味ではなく、17回忌や33回忌後には他人と一緒に遺骨を合祀される場合もあるので、契約時にきちんと確認をしておきたいものだ。