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キレる高齢者が増えている 敬いの気持ちと尊敬されるための努力

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いまや若者より「キレる」高齢者

人に対して暴言を吐く。暴力を振るう。過度なクレームをつける。正しい意見に聞く耳を持たない。これを聞いて あなたがイメージするのは、どんな人物像ですか?

一昔前までは、「威勢の良い若者」をイメージする方が多かったかもしれませんが、今では「高齢者」とイメージする方も多いかもしれません。というのも、今、「キレる高齢者」が問題となってきているのです。

もちろん、多くの高齢者の方は、これまでの人生経験から我々若造に「ものの分別」「道徳心」「人生の歩み方」を教えてくれる 敬うべきかたがほとんどですが、中には電車内での席を譲ろうとした子どもへの暴言や、非常識な席取り、公共の場での暴力など常識を外れた行動を起こし、ニュースに取り上げられる高齢者がいるのも事実です。

法務省の「犯罪白書」によると、高齢者(60歳以上)の暴力事件は この20年間で1万件以上増加しているとも言われています。

なぜキレる高齢者が増えてきたのでしょうか?正直 理由については 多くの専門家が様々な見解を示し、どれが正しいということは言えませんが、私はこのような点も少し関係しているのではないか?と思っています

男女平等、価値観の多様化、家庭内の権威低下など時代の変換期への置いてけぼり

40代前半の私でも 肌で感じるほど、男女平等や価値観の多様化など、時代は日々、スピーディーに変換しています。

一昔前は、男でいるだけで、家庭、社内、世間から 尊敬される時代が長く続きましたが、残念ながら 昔では、そういった「男としてだけの強さや威厳」は、通用しない時代になりました。

この変化を受け入れられず、なんとか抗おうとする気持ち、自己肯定感を埋めようとする気持ちが 「キレる」という行為に繋がっているのではないでしょうか。

言い換えれば、知らず知らずに「尊敬の強要」を行なっている場合が多いのではないでしょうか?というのも、「キレる高齢者」は、男性に偏っているのも事実です。

「労り」「感謝」「敬い」の気持ちを高齢者へ

では、どうすれば「キレる高齢者」が減る社会になるのでしょうか?まずは、我々若者や社会が、高齢者への敬いをもう一度 伝え直す努力が必要だとも思います。

今の社会、高齢者を労わる場面はよくありますが、男性高齢者が求めているものは、もしかすると「労り」「感謝」にプラス「敬い」なのかもしれません。

今の平和な世の中を作ってくれた敬い、様々な苦労や壁を乗り越え 人生を歩んで来たことへの敬いを、もっと分かりやすく伝える手立てが必要なのもしれません。

高齢者は「尊敬を手にする努力」をし続けていく

逆に 高齢者の方は「尊敬を求める」のではなく、「尊敬を手にする努力」を続けることも必要な時代になったと、素直に受け入れることも必要なのかもしれません。それには体が元気なうちには、積極的に仕事やボランティアなど、社会の利益に貢献していくことが必要だとも思います。

私も毎朝通勤時に、小学生の通学路に毎日立って交通指導を行うシニアの方を見ますが、その方々は 自然に子ども達、保護者、地域の「尊敬を手に入れ」またその尊敬の気持ちを、社会貢献に変え社会へ還元している良いサイクルが生まれているように見えます。

世代をつないでいくことの大切さ

最後になりますが、ぜひシニアの方へ伝えたいのは、「我々は高齢者のみなさんを心から尊敬しています」ということ。みなさんが居たからこそ、今の時代を我々が生きていけると、この年になり、心から感じています。

我々も、その尊敬の気持ちを伝えられる社会にしていく努力をしていきます。シニアの皆さんもまだまだ社会に力をお貸しください。

<筆者略歴>

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つだ つよし。:心理カウンセラー

つだ つよし。:心理カウンセラー 1994年、吉本興業福岡事務所に所属。博多華丸に師事してイベント等に出演。2002年、吉本興業福岡事務所を辞め、大分県内にて制作会社に所属しながらタレント活動と番組の企画・制作に携わる。2011年、心理カウンセラーの資格を取得し、翌2012年、ドリームプロモーション設立。不登校など心に不安を抱える子どもや自信の持てない子ども、その親へ向けてのカウンセリングや講演会、セミナーを実施。

(つだ つよし。:心理カウンセラー)

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