カルチャー

味覚って何だろう? 親子向けの特別料理教室「味覚のアトリエ」で一流シェフに学ぼう!

昨年の「味覚のアトリエ」で子どもたちの料理を見る田中総料理長。
昨年の「味覚のアトリエ」で子どもたちの料理を見る田中総料理長。

 「踊る!さんま御殿」の「食にこだわる有名人VSノットグルメ」トークで、食事は「サプリでもいいぐらい」とノットグルメ派のカズレーザーさんが話すと、すかさず料理研究家の浜内千波さんが「おかわいそう」と味覚の“発育不全”をやんわり指摘する場面があった。

 最後はさんま師匠がいつものように軽妙な笑いに変えてくれたが、カズレーザーさんのような若者は案外多いかも――とい考えが一瞬を頭をよぎると、笑ってばかりもいられなくなった。

 昨今は料理をしない家庭が増えている。高齢化や独身・共働き世帯の増加などいろんな背景が考えられるが、周りを見渡せば、手ごろな価格の外食チェーンやスーパー、コンビニなど料理しなくてもとりあえずすむ環境が厳然として存在する。

 “おふくろの味”や“家庭の味”といってもいまいちピンとこない若者世代も増えていることだろう。カズレーザーさんのような考えは決して極端な例ではないかもしれない。浜内さんではないが、“味覚”というものに真剣に向き合うべき時代に突入している予感がする。

 食文化で名高いフランスは、やはりというべきか、「食と味覚」の考察が進んでいる。国を挙げて1990年から毎年10月、フランスの食文化の素晴らしさを味覚形成期の子どもたちに教える“味覚教育”のイベント(「味覚の一週間」)を実施している、という。味覚を教育で取り上げるセンスは、近代的公教育制度(コンドルセ)と稀代の食通ブリア=サヴァラン(『美味礼讃』著者)を生んだ、いかにもフランスらしい試みだ。

 日本でも味覚について考える同様の趣旨のイベント、日本版「味覚の一週間」が2011年から毎年10月の第4週に開かれ、さまざまな催しが行われているが、その一つとして同イベントに参画している東京ガスがことしの10月20日午前10時半から、東京都中央区の「東京ガス スタジオ プラスジー ギンザ」(銀座7-9-15)で、帝国ホテル総料理長の田中健一郎氏を招き、親子向けの特別料理教室「味覚のアトリエ」を開く。田中総料理長による味覚のセミナーの後、秋鮭のアクアパッツアなど家庭で作れるフランス料理を学ぶ。

 対象は小学3~6年生の児童とその保護者。定員12組24人。参加費4000円(税込)。申し込みは、児童・保護者の氏名、ふりがな、住所、連絡先電話番号、メールアドレス、児童の学校名・学年などを明記し、ファクス(03-5568-3676)かEメール(plusg@tokyo-gas.co.jp)で東京ガス「食」情報センターへ。問い合わせ・詳細は同センター、電話03(5568)3677。