まめ学

7割が運転中に「あおられた」! 通報は2%未満

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  昨年、東名高速道路であおり運転を受けて停止させられた一家4人が死傷した事故は、まだ裁判中だが、自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致死傷)に加え、車線上に一家のワゴン車をとどまらせたとして、監禁致死傷罪も追加された。この危険な行為に注目が集まっているが、案外多くの人があおられた経験があることが、チューリッヒ保険会社(東京)の実態調査で分かった。 

 全国のドライバー2,230人を対象に調査したところ、あおり運転をされた経験が「ある」と答えたドライバーは70.4%。「車体を接近させて、もっと速く走るように挑発された」、「幅寄せされた」など。その時の状況は、「信号で停車したら、そのあとずっと左右にあおられた」「パッシングしながら追跡してきた」などのほか、「目の前に急停車して降りてきた」、「追い越して前方停止で進路をふさがれた。千円を搾取された」、 

 「オープンルーフから物を投げつけられた。最後は空ビンでフロントガラスにひびが入った」など、十分事件性のあるケースが少なくない。 

 あおられた原因について最も多かったのは、「車線変更をした」こと。走行速度が遅い、割り込みや無理な追い越しをされたと相手のドライバーに感じ取られてしまうことが、あおり運転に巻き込まれる要因になっているようだ。 

img_162425_7 あおられた時の対処だが、「道を譲った」(57.0%)が最も多く、「何もしなかった」(16.6%)、「路肩に停車した」(10.0%)と続く。東名の事故をきっかけに今年1月、警察庁があおり運転などの悪質・危険な運転に対して、危険運転致死傷罪・暴行罪などを適用し、厳正に捜査するよう通達。事故にならなくても、免許停止などの行政処分を行えるよう厳罰化されている。だが、実際に「警察に通報した」人は、この調査では2%未満だった。 

 ちなみに、あおり運転を受けた時に運転していた車は、軽自動車やコンパクトカー、ハッチバックなどサイズの小さい車が多く、車体の色は、ホワイトやシルバーなど白系の車が半数以上を占めた。一方で、あおった側の車は、セダンやバン、トラックなどの大きめの車だった。