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婚活・結婚の際に金銭感覚に違いがあったらどうすべき?すり合わせは可能?

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金銭感覚の違いは婚活の成否に大きく関係している<事例紹介>

「結婚するなら、相手はどんな人がよいですか?」
結婚相談にいらっしゃる相談者に聞く質問です。そして、多くの方が、こう答えます。
「好きになれて、気が合う人がいいです。」

好きになれるとは、見た目も含めて、心が惹かれる方。気が合う人とは、自分と考え方が似ている人。共通の趣味を通して、お互いを理解し合い愛を育む方が多いのもうなずけます。

ただ、結婚となるともう一つ大切な事があります。それは、金銭感覚です。お金の使い方について、結婚相手と考えが違ってくれば、結婚生活を継続する上で大きな支障となります。なぜなら、結婚とは生活そのものだからです。

さらに、婚活中に交際相手と破局する大きな要因は、「金銭感覚のずれ」である場合が多いです。いくつか相談事例をあげていきます。

1.デート・食事代の割り勘が納得できなかった少食のA子さん

34歳会社員のA子さんは、婚活を通して独身男性とデートをしました。相手は、メーカー勤務の36歳会社員の男性です。平日の夜、仕事を終えて居酒屋に誘われました。
同年代の彼とは、共通の趣味である野球観戦で話が盛り上がり、楽しい時間を過ごしたそうです。

ところが、会計の時に、割り勘の支払いを請求されてしまいました。その時、A子さんは、お金を払うのが嫌だった訳ではなかったのですが、納得がいきませんでした。

なぜなら、彼の方がお酒を多く注文しては飲み、料理も多く食べたのに、少食でお酒も少ししか飲めないA子さんに半分払ってほしい。と言う彼の金銭感覚に疑問を感じました。その後、数度デートはしたものの、やはり、お酒も飲めず少食のA子さんに配慮がないまま、割り勘デートが続きました。そんな彼の思いやりがない態度に愛想がつきて、A子さんは交際を終了させてしまいました。

2.結婚後に相手の洋服代を負担するのが我慢できないN夫さん

42歳会社員のN夫さんは、婚活を通して28歳看護師のB子さんと交際中でした。B子さんは美人でスタイルもよく、デートの時にはおしゃれをして魅力的だったそうです。N夫さんは、B子さんに惹かれていき、結婚を考えるようになりました。ところが、B子さんへのプロポーズ間近に、N夫さんからこんな相談を受けました。

「交際時には、彼女がおしゃれをして僕を楽しませてくれるのは嬉しかったのです。
ただ、結婚となると、彼女の洋服代や化粧品代金は、いずれ僕が負担することになるという事に気づきました。僕は、自分と関係ない費用をこれから一生負担するなんて嫌です。」

そう言って、N夫さんは、B子さんとの交際を終了させたのです。

この二つの事例、交際を終了させたA子さんとN夫さんには共通点がありました。二人ともクレジットカードなどの利用はほとんどなく、常に現金で支払う事をモットーにしていました。生活費は予算以内でまかない、無駄な出費はせず将来に備えた貯蓄を美徳としていたのです。

とても堅実的な生き方といえます。しかし、交際相手には、自身の堅実的な考え方を話し合う事はありませんでした。私は、A子さんとN夫さんに、交際終了を決断する前に、金銭感覚について、交際相手にお話するようにお伝えしたのですが、両者は、話し合いには価値を見出せなかったようです。

もし、A子さんとN夫さんが、交際相手とお金の使い方について話し合っていたら、結果はどうなっていたのでしょうか?

次にご紹介するのは、お金の使い方について話し合った結果、見事にゴールインしたカップルの話です。

3.金銭感覚の違いを話し合って結婚したK子さん

38歳だったK子さんには、離婚歴がありました。離婚の原因は、元夫のモラハラでした。K子さんは、結婚前は銀行員でした。激務で体調を壊してしまったそうです。そんな時に、交際中の彼から結婚を申し込まれました。金融系の仕事をしている彼は高収入で、専業主婦で養ってあげるとプロポーズされてすぐに承諾しました。

ところが、いざ結婚してみると、高収入で貯蓄もたくさんあるはずの元夫は、K子さんに生活費を含める一切のお金を渡さなかったそうです。元夫は、はっきりとは言いませんでしたが、投資に失敗したようだったそうです。

このような経験を持つK子さん、再婚となる結婚相手に対しては、お金の使い方を話し合ってから結婚したいと決意して、婚活をされていました。そんな時に、お見合いを通して、48歳のF郎さんと出会いました。F郎さんは、結婚歴はなく、独身生活を謳歌していました。F郎さんは、収入が少なかったわけではありませんが、趣味の活動に時間とお金を費やしていました。

K子さんは、F郎さんのお金の使い方が気になるものの、F郎さんに好意を持ち、交際を続けて信頼を固めていきました。F郎さんにプロポーズをされた時点で、K子さんは、F郎さんのお金の使い方について相談しました。

K子さんは、F郎さんにこう伝えたのです。

結婚したら、生活を共にするので、F郎さんの趣味に今まで通りお金を使うという事は、自分の負担にもなるし、家庭運営に不安が残るので、お金の使い方を見直して欲しい。

と相談したのでした。F郎さんは、K子さんがそんな心配をしていたというのは、全く気づかなかったそうです。話し合う事で、これからの結婚生活や家庭運営について何を優先してお金を使っていくべきかきちんとわかりあえて、お互い納得したそうです。

このカップルの成功要因は、「話し合うタイミング」でした。お互い愛し合う段階まで行けた頃の話し合いでしたので、歩み寄る気持ちが根底にあります。お互い一緒にいたい。という気持ちが高まっていて、別れたくない。という思いが強いので、うまくいきます。

お金の問題を話し合える関係づくりは将来的な生活においても重要

金銭感覚の違いについて、話を切り出すのは勇気が入ります。一歩間違えば、結局、愛ではなくて、お金が重要なのだ。という誤解を生みかねないテーマでもあります。

ですので、お金の問題について話し合うのは時間の無駄だという気持ちにもなりがちで、あまり気が進まない作業でしょう。しかし、金銭感覚とは、つまるところ、価値観の一つです。他人とこれから家族になるわけですので、結婚生活においては、一つ一つ話し合う事が大切です。お金の問題も、確認作業の一つだと割り切って臨んでいくと、冷静に話し合えるでしょう。

相手にわかってもらえないだろう。こんな話をするぐらいなら、別れた方がいい。と、あきらめる事は簡単ですが、この作業を進めなければ他人と生活を継続していくのは困難です。

結婚とは、愛が前提です。金銭感覚の問題も、お互い好意があれば、話し合えるテーマでもあります。お金の問題を包み隠さず話せる間になる。という事も、結婚相手として見極める上でも大切な事です。

交際段階で疑問に思った事は話し合う。それが婚活中や、恋愛期間にすべき作業です。「こんな事を言ったら嫌われてしまうのではないか?」という不安もあるでしょうが、お互いの人生を真剣に考えていくためには、必要な作業です。

話し合うタイミングを間違えずに、お互いを思いやる気持ちがあれば、金銭感覚のすり合わせは成功します。怖れずに、前へ進んで行く事が、愛を深めていく事にもつながります。

<筆者略歴>

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小西 明美:結婚コンサルタント、仲人士

小西 明美:結婚コンサルタント、仲人士 2016年・2017年連続、成婚率優秀仲介士として表彰。選ばれる女性・モテ男になるための婚活メソッドを伝授し、最適なお見合い相手を紹介。監査法人等、企業人として20数年の実績。士業婚活にも強みを持つ。
【経歴】
青山学院女子短期大学卒業。
大手監査法人、公認会計士役員秘書、外資系ブランド化商品会社マーケティング、海外送金業発足などに従事。
結婚相談所グレイスマリッジ広尾設立。
20代の時に貯金ゼロで結婚、現在1児の母。東京都港区在住。夫と子供と親戚の大家族。
結婚、出産、育児と一貫してキャリア形成を続ける。

(小西 明美:結婚コンサルタント、仲人士)

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