カルチャー

塗り絵ができるガラスびん『コロリアージュボトル』 フェルメール展オリジナル限定グッズに

フェルメール展限定コロリアージュボトル 『ミルクメイドセット』 牛乳びん+デコレ―ゼ3色(ラメブルー、ラメイエロー、パステルホワイト) ¥2,000(税別) 『ワイングラスセット』 ワインびん+デコレ―ゼ3色(ラメバイオレット、ラメオレンジ、ラメグリーン) ¥2,200(税別)
フェルメール展限定コロリアージュボトル
『ミルクメイドセット』
牛乳びん+デコレ―ゼ3色(ラメブルー、ラメイエロー、パステルホワイト)
¥2,000(税別)
『ワイングラスセット』
ワインびん+デコレ―ゼ3色(ラメバイオレット、ラメオレンジ、ラメグリーン)
¥2,200(税別)

 ルネサンスの申し子エラスムス像を船尾に飾ったオランダ船が大分の海岸に漂着したのは1600年。ちょうど徳川家康が石田三成らの西軍を関ヶ原の戦いで下す数カ月前のこと。乗船していたヤン・ヨーステンとウィリアム・アダムズは家康の相談役として江戸に滞在、ヨーステンは東京“八重洲(ヤエス)”に、アダムズは米ドラマ「ショーグン」(1980年)主人公のモデルとして、その名を残す。

 ヨーロッパでいち早く近代市民社会を形成したオランダと日本の関係は深い。エラスムス以来の信教の自由を認める宗教改革や毛織物工業の富を背景に、オランダでは自由で豊かな市民階級が育ち社会をリードする。そんな台頭する市民階級の生き生きとした姿を活写したのが、レンブラントやフェルメールなどオランダ画家の作品だ。

 遺体解剖の公開講義の模様を描いたレンブラントの「解剖学講義」は、カトリックの教義から自由になった市民階級の健全な科学的精神にあふれている。フェルメールの一連の作品、例えば裕福そうな一組の男女がワインを楽しむ「ワイングラス」やたくましいお手伝いさんを描いた「牛乳を注ぐ女」などは自信に満ちた市民階級の日常生活を伝えている。

 「ワイングラス」は10月5日から上野の森美術館(東京)で始まる「フェルメール展」(2019年2月3日まで)で日本初公開。実物を見学できる。同展記念し、「ワイングラス」や「牛乳を注ぐ女」を題材にした絵柄のガラス塗り絵『コロリアージュボトル』(東洋ガラス製)も特別限定品として同美術館で販売される。牛乳びんの形をしたびんの下絵にペンで色をつけ、花瓶などとして楽しめる。ペンとびんのセットで価格(税別)は2,000円(「牛乳を注ぐ女」題材)、2,200円(「ワイングラス」題材)だ。

 日本のガラス製造は室町末期にオランダの商人が伝えたといわれている。オランダ人フォルメールとガラスの「相性」は悪くない。

 フェルメールは飲み屋兼宿屋のオーナーでもあり、世事に通じていたようだ。「取り持ち女」という作品は盛り場のわい雑さを生々しく伝えており、葛飾北斎なども描いた江戸の「春画」にも通じる味わいがある。大英博物館で5年前に行われた春画の展覧会は大好評のうちに幕を閉じたという。洋の東西、人間の関心はそれほど変わらない