社会

店のパンすべてを大人買いしてそのまま寄付… 後続の客は全部無料に

 クリスマスにはちょっと早いが、善意に季節はない。フランス南東部のグルノーブルで、サンドイッチやお菓子を扱う小売店を訪れた男性が店の商品全部を買い占め、後から来る客が無料で食べられるようにと言い残して去っていたことが分かった。 

 フランス・ブルーなど地元メディアが伝えたところによると、12日(月)のお昼過ぎ、トラムが走る道に面したサンドイッチハウスに男性が来店、パニーニやピザ、サンドイッチからお菓子まで、店のストックすべてを買い占めてカードで支払った。だが、男性は一つも商品を受け取らず、「みんなが無料で食べられるように」とだけ言い残して去り、商品はすべて後から来店した客に無料で配られた。 

 店員のアドリアンさんによると、男性は50代くらいで、朝、時々コーヒーやクロワッサンを買いに来ていた客だったが、それ以来姿を見せていないという。たまたまその場に居合わせ、無料のピザを楽しんだもう一人の客、バンジャマンさんは、「ごく普通の格好をした目立たない人だった。優しくて感じの良い人だったよ。でもあまり話したくないようで、そのままトラムに乗って行ってしまった」と話している。グルノーブルには、ちょっと早めのサンタクロースが来たようだ。