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クラフトジンブームのパイオニア 「シップスミス」のブランドセミナー

  

シップスミスボタニカルと製造の特徴

10種のボタニカル
10種のボタニカル

 続いてマスターディスティラーのジャレット氏が、10種のボタニカルや製造(浸漬、蒸溜)について解説した。

 シップスミスのこだわりの製法は3つ。まずは不純物を取り除くことができる「銅製蒸留器」の使用。次に濃厚で力強い味わいを生み出し、原料を一度しか蒸溜しない「ワンショット製法」、そして蒸溜過程中盤の一番良い部分(ハート)だけを使用する「ハートカット」だ。昔ながらの伝統的な製法で、ロンドンドライジンは作られているという。

左:ロンドンドライジン。右:VJOP
左:ロンドンドライジン。右:VJOP。

 今回、紹介した商品は、花のような香りとレモンやオレンジを感じる複雑で力強い味わいの「シップスミス ロンドンドライジン」(700ml、税別4,200円。アルコール度数41%)と約3倍のジュニパーベリーを使用した「同VJOP」(700ml、4,735円・税別アルコール度57%)の2本。「ロンドンドライジン」の香りは、柔らかい松、甘やかな柑橘(かんきつ)類、牧草地の花、ミネラル、後は温かなスパイスの香りとなって、フィニッシュでシトラス、レモングラス、ペッパーが香る。味わいはジュニパーベリーのシャープさが立ち、オレンジなどの柑橘系が調和するドライな後味だ。「高品質なベーススピリッツを感じることができるでしょう」ジャレット氏は話す。 

ロンドンドライジン
テイスティングしたロンドンドライジン

 伝統的なものに“新しさを見出す”という日本の哲学に基づいて製造したという「VJOP」。「VJOP」は浸漬、非浸漬、スチームした3種類のジュニパーベリーを使用。圧倒的なジュニパーベリーの香りにかすかなオレンジが加わる。味わいはリッチな辛味とダークチョコレートの下地に、エッジの効いたジュニパーベリーが息づく。同氏は「1本のジンでジュニパーベリーを全方位的に味わえるでしょう」と自信を見せながら解説した。

 シップスミスの楽しみ方としては、ジントニックやマティーニはもちろんだが、ボトルを冷凍庫でキンキンに冷やし、トロトロになった状態をストレートで飲むのも良いかも。10種のボタニカルが口の中でどう広がるのか、試してみてはいかがだろう。