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【映画コラム】くしくも実現した“マン対決”『ファースト・マン』と『アクアマン』

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 片や、DCコミックス映画の新作『アクアマン』の主人公は、人間と海底人のハーフのアクアマン=アーサー・カリー(ジェイソン・モモア)。彼が王の遺品である伝説のやり(トライデント)を手にし、海底王になるまでを描く。

 主人公の名前が示す通り、英国のアーサー王のエクスカリバー(剣)伝説や、ディズニー映画『モアナと伝説の海』(16)で描かれたハワイやポリネシアに伝わる海の神の伝説をほうふつとさせる展開を見せるが、史劇やシェークスピア劇的な要素もある。また、壮大な兄弟げんかという点では、マーベル・コミック映画の『マイティ・ソー』シリーズに似ていなくもない。

 オーストラリア出身のジェームズ・ワン監督は、水中のビジュアルやアクションは、『スター・ウォーズ』シリーズや『アビス』(89)の線を狙い、アーサーと王女メラ(アンバー・ハード)の関係は、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(84)のインディ(ハリソン・フォード)とウィリー(ケート・キャプショー)を参考にしたのだという。

 モモアとハードに加えて、アーサーの母親役のニコール・キッドマンをはじめ、ウィレム・デフォー、ドルフ・ラングレンら、脇を固めるベテランの活躍も見逃せない。

 ちなみに、公開前に来日したハードは「この映画には、男女平等や、多様性についてなど、多くのメッセージやテーマが込められている」と語っていたが、どちらかと言えば、暗いものが多いDCコミックス映画の中では、明るく楽しい映画としても記憶に残る。(田中雄二)

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