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インフルエンザが早くも流行!対策は予防接種だけじゃない?かかりやすい人とそうでない人の違いなど

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冬が近づくと注意したいインフルエンザ。10月の時点で、インフルエンザの患者が増加というニュースも聞かれ、今年は例年より早く流行の兆しがみられるようです。

インフルエンザは、重症化しやすい乳幼児や高齢者はもちろん、受験生や仕事を休みたくない社会人など、どんな人にとっても怖い感染症の一つ。予防といえば、流行する前にワクチンを接種することが一般的です。ただ、予防接種だけでは、完全に感染を防ぐことはできません。ワクチンの接種とともに、日常での予防が欠かせないそう。「感染しにくい体づくり」のために、日ごろから心がけたい対策とは。「さわたや薬房」で、漢方薬の専門家・国際中医専門員、健康管理士として相談を行う、早川弘太さんに聞きました。

インフルエンザの流行の要因に免疫力低下も。対策には体を冷やさない、食生活、水分補給も効果的

Q:今年の流行は、例年より早いとか。傾向や理由はありますか。

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例年、流行のピークは、12月末から2月にかけてですが、今年は、いつもより早い時期からインフルエンザ予防の相談が増えてきています。今のところ、A型の診断が多いようですね。最近では、4月や9月に、インフルエンザによる学級閉鎖が報告されるなど、感染時期が通年化してきているように感じます。要因の一つとして、温暖化による気候変動により、日本人の免疫力が弱まり、感染しやすくなっている可能性が考えられますね。

Q:インフルエンザに「感染しやすい人・しにくい人」の違いを教えてください。

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インフルエンザは、空気中から入り込んだインフルエンザウイルスが、体内で増殖し、ウイルスを追い出そうと、体の免疫機能が働くことで、症状が出ます。高熱や体の痛みなどは、免疫反応なのです。

感染を左右するのは、たとえるなら、「家(体)の戸締まり」をきちんとして、「泥棒(ウイルス)」の侵入を防いでいるかどうか。「戸締まり」は、基礎体力を指します。大人と比べ、子どもや高齢者が感染しやすいのは、体力の違い。大人は、睡眠不足や暴飲暴食、ストレスなど、生活習慣の乱れが、体力の低下につながります。

Q:どんな人でも、予防接種は受けた方がいいのですか。

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厚生労働省では、予防接種を推奨しています。副反応が気になるという人も、ワクチンを接種しないリスクとあわせて、考えてみてほしいですね。予防接種を受けても、完全に感染を防ぐことはできないので、「受けたのに、かかってしまった」という声も少なくありません。それでも、感染したときに重症化しにくいというメリットがあるので、特に子どもや高齢の方は、早めに受ける方がいいですね。

Q:予防接種だけではなく、日常での予防も重要だそうですね。

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よく知られている「手洗い・うがい・マスク」も重要ですが、ウイルスをシャットアウトするには限界があります。ウイルスが好む「低温・乾燥」の環境を作らないことも有効な予防法です。

具体的には、体を冷やさないように、しっかり入浴し、水分をとりすぎないこと。乾燥対策では、室内の加湿や、鼻呼吸を意識してください。口呼吸では、鼻毛などのフィルター機能がないので、ウイルスが、体内にそのまま入ってしまいます。寝ている間にいびきをかく、唇が乾燥してリップクリームが手放せない、という人は、口呼吸になっている可能性が高いので注意を。

Q:食生活で気を付けることはありますか。

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甘いものをとりすぎると、体内のカルシウムが消費され、ウイルスの侵入口となる皮膚や粘膜のバリア機能を弱めます。また、適度な水分は必要ですが、アイスコーヒーなど冷たいドリンクをガブガブ飲むことは控えて。積極的にとりたいのが、漢方の考え方で、「体にうるおいを与える」と言われる、キノコ類・ネギ・梨・ハチミツ・卵など。また、「胃腸を元気にする」とされる、お米・大豆・カボチャ・ジャガイモ・豚肉・鶏肉も、予防に最適です。

Q:抗インフルエンザ薬にはどんなものがありますか。また、感染した場合のセルフケアを教えてください。

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抗インフルエンザ薬は、ウイルスを退治するのではなく、増殖を抑えることで、長期化や重症化を防ぎます。いくつか種類がありますが、年齢や、薬の飲みやすさなどを考慮し、医師が判断してくれます。

吸入薬のリレンザ、イナビル、錠剤のタミフルは、細胞内で増殖したウイルスを、細胞の外に出さないようにします。昨年登場したゾフルーザは、細胞内でのウイルス増殖を防ぎ、1回の経口服用で済むと話題に。ただ、ゾフルーザは、耐性ウイルスが報告されるなど、「処方は慎重に」という意見も出されています。

処方薬をきちんと服用するのはもちろん、脱水症状を防ぐために、こまめな水分補給も大切。また、食欲がないのに、無理に食べると、逆効果の場合もあります。胃腸を休めて、ホットのはちみつレモンなどで、内側からも体を温めましょう。

<筆者略歴>

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早川 弘太:健康管理士

早川 弘太:健康管理士 健康管理士として、物販・処方せん調剤中心の薬局が多い中、本来の薬局の姿である「健康相談」を中心にサービスを提供。薬という「物」だけを販売するだけでなく、生活習慣の改善など含めたアドバイスを中心に行っている。

(早川 弘太:健康管理士)

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