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細菌やウイルスから身を守る免疫力を高める方法とは?

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免疫力維持が病気に対する備えになる

寒い時期は、インフルエンザが流行します。2月から3月にかけては、花粉症の季節でもあります。この時期に、咳、くしゃみ、鼻水、鼻づまりや頭痛に悩まされる人は少なくないでしょう。

医療機関を受診する人もいますが、「例年のことだから」と市販の薬を飲み、マスクで細菌やウイルスの侵入を防ぐ対策をとるだけ、という人も多いと思います。

日常生活を普段通り行いながら、微生物や花粉等の異物が体内に侵入することを完全に防止することは基本的に不可能ですが、ヒトは免疫力を持っていますので、防御する力を維持することが大切です。

免疫力が低下すると感染症を起こす確率が高まる

体の中には、細菌やウイルスが常在しています。ヒトの体内は温度が一定していて栄養分がたくさんありますので、微生物にとっては、格好の隠れ家です。

免疫力が低下すると、微生物が増殖します。健康な時には問題とならないような病原体に感染します。この状態を「日和見感染(ひよりみかんせん)」と言います。

発症すると、体の各種臓器において感染症状が出現します。ひとたび病気をすると、回復に時間を要しますので、日頃から免疫力を維持する方法を知っておくことは大切です。

日常生活を健康に過ごすためには、食事・運動・睡眠・休養・社会環境の5つが重要な要素です。その中で、最も大切なのは睡眠だと考えられます。

免疫力の主役は白血球。免疫力を維持するための代表的な防衛軍

体に入り込んだ異物は、白血球が処理しています。白血球には、好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球の5種類があります。免疫力を維持するための代表的な防衛軍と言えます。

酸素を運搬している赤血球を造り出しているのは骨髄ですが、白血球は扁桃で造っています。扁桃は、口腔内や咽頭に約3割、腸内に約7割あると考えられています。流行性感冒などに罹患すると喉の扁桃が腫れるのは、白血球をたくさん造り出そうとしているからです。

冷たい物を飲食すると腸が冷やされますので、腸内の扁桃が白血球を造り出さなくなります。防衛細胞ともいうべき白血球がないと微生物を殺せなくなるため、私たちの体は下痢という行為で異物を大量に排出しようとします。ヒトが持つ免疫力のすばらしさと言えます。

睡眠を1日7時間とることが免疫力維持に重要

扁桃が白血球を作り出すのは、睡眠をとっている時間帯です。睡眠は、体を横たえ、背骨や骨盤などにかかる重さを軽減して体をリラックスさせたり、免疫力を高めたりする大切な時間です。

そして、病気になりにくい状態を作り出す睡眠時間は、1週間49時間から52時間と言われています。1日に平均すると約7時間です。睡眠時間は6時間以下、9時間以上でも病気になりやすいため、さまざまなデータを勘案すると、白血球が毎日必要な量を作るために必要な時間は、約7時間と考えられます。

日本人は、多くの先進国の中でも総睡眠量が少ないというデータが出ています。睡眠不足は免疫力低下を助長し、花粉症や感染症を引き起こす可能性があることから、まず寝ることが有効な対策であると言えるでしょう。

体の冷えを防ぐことも免疫力向上に貢献

体を温めるお灸をすると、白血球の増加が認められるといった研究データは多数あります。そのため、免疫力向上につながるケアの一つとして挙げることができます。
体を内外より冷やすと、ヒトは体温の低下を防ぐために、37度5分程度まで熱を作り出し、体内温度を上昇させます。

体内の温度は皮膚表面より約1度高く保たれており、38度5分程度のとき白血球の活動力が増します。免疫力が向上して、体を正常な状態に導こうとしているときですが、鍼灸の施術を行うことで、正常化するまでの時間短縮に役立ちます。睡眠時間をしっかり確保し、体の冷えを防ぐ生活で免疫力を高め健康な体作りを行いましょう。

<筆者略歴>

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清野 充典:鍼灸師  1982年、西洋医学を理解した東洋医学者の育成を目指し世界で初めて設立された鍼灸医学専門教育機関「明治鍼灸短期大学(現明治国際医療大学)」鍼灸学部を卒業。1987年2月2日、東京都調布市で清野鍼灸整骨院を開院。明治国際医療大学客員教授、早稲田大学特別招聘講師等歴任。
 「鍼灸を国民医療」にすべく、東京大学、早稲田大学、順天堂大学等の日本国内を始め、海外の様々な大学や医療機関の人たちと研究を進めている。

 1991年には、分院である清野鍼灸整骨院府中センターが診療を開始。2010年からは保健活動も開始。毎週木曜日に「ヨーガ教室」を開催して多くの人に東洋医学に基づいた健康管理方法を伝えている。

清野 充典:鍼灸師

(清野 充典:鍼灸師)

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