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【芸能コラム】圧倒的存在感と独特のオーラ 俳優・山下智久の魅力に迫る!

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 山下智久が日欧共同製作のHuluオリジナルドラマ「THE HEAD」で世界進出を果たす。謎が謎を呼ぶサスペンスフルな展開がドラマ配信前から話題となっている同作で、山下はメインキャストのアキ・コバヤシを熱演し、存在感を放っている。今回は、俳優として輝きを増す山下のこれまでの歩みを振り返るとともに、彼の魅力に迫りたい。

Huluオリジナルドラマ「THE HEAD」 (C)Hulu Japan

 1996年に滝沢秀明に憧れてジャニーズ事務所に入所し、芸能活動をスタートした山下は、98年のテレビドラマ「BOYS BE…Jr.」で俳優デビュー。その後は、ジャニーズJr.として活動しながら、俳優として順調にドラマ出演を重ねた。2003年にはNEWSのメンバーに選ばれ、CDデビューも果たす(11年に脱退)。

 アイドルとしても活動の幅を広げていった山下が、俳優として最初に広く注目されたのは、05年に亀梨和也とW主演したドラマ「野ブタ。をプロデュース」だ。山下は同作で、亀梨が演じた桐谷修二の親友で、修二と一緒に小谷信子(堀北真希)をプロデュースする草野彰を好演した。

 何があっても明るく、修二と信子にとってなくてはならない仲間であり続けた彰の存在は深みのあるドラマの中で際立ち、山下の人気を決定づけた。また、亀梨と期間限定ユニットを結成し、「修二と彰」名義で歌った、同作の主題歌「青春アミーゴ」も累計出荷枚数200万枚を超える大ヒットを記録。社会現象になるほどの人気を博した。

 ちなみに、同作は20年4月11日からは特別編として15年ぶりにテレビ放送されている。特別編の初回放送時に世帯平均視聴率11パーセント(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録するなど、いまだに根強い人気を誇り、SNS上では「彰はいいやつ過ぎて好きにならざるを得ない」「格好良過ぎ」「面白過ぎだし優しすぎてグッとくる。ほれる」と大きな反響も集めている。

 「野ブタ。」の翌年の06年には、「クロサギ」でドラマ単独初主演。詐欺師のみをターゲットにする詐欺師・黒崎高志郎をクールに、かつどこか憎めない人物に作り上げ、高い評価を得た。さらに、同作の主題歌を収録したシングル「抱いてセニョリータ」も発売し、ソロデビュー。08年には映画化もされた。

 さらに、同じ08年にはドラマ「コード・ブルー ―ドクターヘリ緊急救命―」に藍沢耕作役で出演。現在までに、連続ドラマは3シーズン、スペシャルドラマ2作、そして劇場版が製作されるほどの大ヒットとなった。

 山下が同作で演じたのは、救命センターの医師で、フライトドクターを目指す青年。自分の腕を磨くことに貪欲な野心家で、冷静沈着。一見、冷たい人間に見えるが、仲間思いで、厚い信念をもつ人物だ。知的でクールな姿が山下のイメージによく合い、見事に役にハマっていた。

 数々のヒットドラマで好演してきた山下のすごさは、存在感と独特のオーラ。画面にいるだけで目を引くスター性を持っており、そのたたずまいは圧倒的だ。それに加えて、幅広い役柄をサラッと演じ分ける演技力も見事なもの。クールな役柄はもちろんのこと、「プロポーズ大作戦」では二枚目な役を、「アルジャーノンに花束を」では知的発達障害のある青年を演じ切っている。飛び抜けた存在感を持ちながらも、どんな役にも違和感なく入り込み、ものにする姿には天性の才能を感じさせる。

 さて、そんな山下が出演するドラマ「THE HEAD」が12日からHuluで独占配信される。同作は、南極にひっそりとたたずむ科学研究基地で起こった研究員の行方不明事件を描いたドラマ。山下が演じるアキ・コバヤシは、研究チームに初めて参加する微生物学者で、優しい心の持ち主だが、実は別の顔も持っているという謎の多い役どころだ。

 ドラマ参加前に山下は「プロジェクトへの参加が決まったときは喜びと同時に、”この作品の一部にちゃんとなりたいな”という思いを抱きました」と強い決意を語った。

 役作りについても「『THE HEAD』はスリリングな物語を通し、しっかりと人間の本質を描き出しているからこそ、僕自身も考えさせられることがたくさんあります。そんな作品で重要人物の一人を演じるということで、責任とプレッシャーも感じていますが、できる限り作品にフィットする人物を作り上げていきたいです」と話した。その言葉通り、山下はごく自然に、そこにいることが当たり前の人物として画面に登場する。

 アキが意気投合したマギーと共に、青年らしいはしゃぎっぷりで基地生活を楽しむ姿は特に印象的だ。その後、基地では大惨事が起こるのだが、その対比として描かれる前日談は、山下の等身大の演技もあって、恐怖を予感させるシーンに仕上がっている。