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【大河ドラマコラム】「鎌倉殿の13人」第3回「挙兵は慎重に」頼朝の挙兵決断に至る鮮やかな展開

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 この三つの要因は、それぞれ「挙兵に対する熱意」、「冷静な戦力分析」、「(真偽不明ながら)大義名分」と、その性格が異なる点もポイントだ。

 劇中、「慌て者の早とちりが、歴史を動かすこともある」というナレーションもあったが、そこには、歴史を動かすのは必ずしも綿密な計画ではなく、さまざまな要因の偶然の重なり合いである、という主張も感じられる。このうち、どれか一つでも欠けていたら、頼朝の挙兵はなかったに違いないと思える説得力があった。

 大河ドラマ3作目となる三谷幸喜の脚本の巧みさは今さら言うまでもないが、それを的確に映像化した演出や俳優陣の演技も見事。改めて今後の展開が楽しみになる第3回だった。

(井上健一)

(左から)北条義時役の小栗旬、源頼朝役の大泉洋、北条政子役の小池栄子、安達盛長役の野添義弘