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“生きること”を強調したところに、この映画の真骨頂がある『トップガン マーヴェリック』【映画コラム】

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 ところで、前作との接点だが、前作でマーべリックのライバル、アイスマンを演じたバル・キルマーが将軍役で再出演している。実際に咽頭がんを患った彼が、それを反映させた設定で出ていることに、時の流れを感じて感慨深いものがあった。 

 また音楽は、前作同様、ケニー・ロギンスの「デンジャー・ゾーン」が流れ、グース(アンソニー・エドワーズ)がピアノの弾き語りで歌った「火の玉ロック」(ジェリー・リー・ルイス)を息子のルースターが歌う場面があるなど、前作を意識したところが多分に見られた。

 ただし、前作でマーベリックと恋に落ちたシャーロット(ケリー・マクギリス)は今回は出てこないので、2人のテーマ曲ともいうべき「愛は吐息のように」(ベルリン)は流れない。今回のテーマ曲を歌うのはレディー・ガガだ。

(田中雄二)

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