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【映画コラム】ゲーム感覚で見せる“ニュー時代劇”の続編『超高速!参勤交代 リターンズ』

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超高速参勤交代リターン 江戸時代の参勤交代をコミカルに描いて評判となった『超高速!参勤交代』(14)の続編『超高速!参勤交代 リターンズ』が公開された。監督は前作に引き続き本木克英が担当している。

 参勤交代とは、江戸へ行く“参勤”だけではなく、江戸から国許へ帰る“交代”までを終えて完結するもの。という訳で、本作は、前作でなんとか参勤を成し遂げた湯長谷藩一行の交代の旅は…という発想から生まれた。

 そして前作同様、敵役の暗躍による無理難題を随所に配し、果たして湯長谷藩一行は無事にすごろくを上がることができるのか? といったゲーム感覚で見せる“ニュー時代劇”になっている。

 殿さま役の佐々木蔵之介をはじめ、主要キャストは前作と同じ。それぞれに特技を持った七人が、よく走り、助け合うというチームワークが見どころで、彼らが話すいわき弁のほのぼのとした味わいもそれぞれの人柄を表す意味で効果的。弱者が強者に、地方が中央に物申すという裏テーマは今回も健在だ。

 また、陣内孝則が前作に続いて、往年の東映時代劇をほうふつとさせる大げさな芝居とメークで、楽しそうに悪役を演じている。悪役が目立つ映画は総じて面白いし、実は俳優にとってはこういう役こそおいしい役であるに違いない。

 時代劇の衰退が叫ばれて久しいが、本作や大河ドラマ「真田丸」の成功を考えると、作り方さえ工夫すれば、時代劇は今の時代にも十分通用する素材なのだと確信することができる。(田中雄二)