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一瞬で相手の心に響く声を手に入れるための毎朝5分のトレーニング

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自分の思いを相手に伝えるために大切な「声の力」

あなたの声は、相手の心に響いていますか。
ビジネスやプライベートでの様々な出会いを大切にしたいとき、相手にしっかりと自分の思いを伝えたいとき、強みになるのは「声の力」です。

声は相手の潜在意識に働きかけるもの。
何気なく発している声の印象が、その後の展開に大きく影響します。
どんなに感動的な話であっても、話し手に「声を届ける」「声で伝える」という意識が希薄で、独り言のような小さな声であったり、張りのない、暗く単調な声であったり、滑舌が悪く言葉が聞き取れない声でああったりすると、どうでしょう。
聞こうとすること自体がストレスになり、聞く気がなくなってしまいます。

「話の内容が良ければ聞くはずだ」「熱意があれば聞いてもらえる」と思うのは大間違い。
声の印象は聞き手の関心度、共感度、理解度を左右します。
相手にしっかりと届く声を用意するというのも、成功のために欠かせない要素なのです。

一番大切な語り始めの声をどう発するか?

特に、語り始めの声が重要です。
相手の関心を惹くことができるか、話し手の熱意や存在感を示せるかは「第一声」で決まります。
決して話し急がずに、一度息を吐き、鼻から軽く息を吸って、呼吸を整えてから話し始めましょう。
そして、「第一声に自分の一番良い声を用意」します。
「一番良い声」というのは「作った声」「飾った声」ではなく、あなたにとって最も伸びやかな声のことです。
3~4メートル先の人を穏やかに呼びとめるときの声のトーンと勢いを思い出してみてください。
「○○さん、おはようございます!」声が前に力強く出ているはずです。
その声を思い出して、普段より口を縦に大きめに開け、声を伸びやかに前に出すと「明るく前向きな印象」の声になります。
また、「温かく落ち着いた」印象を与えたいならば、少し低めのトーンの声を胸に響かせるようなつもりで発するようにしましょう。
さらに、声で弧を描くようにゆったりと抑揚をつけた声は「安心感や包容力」を感じさせます。
さらに、声の響かせ方、抑揚、間、キーワードの立て方など、声の表現力を鍛えれば、自分の思いや考えが伝わりやすくなります。

毎朝5分のトレーニングで相手の心に響く話し方を手に入れる

ここで、忙しい人にも実践できる声の表現力のトレーニングをご紹介しましょう。
それは、毎朝、新聞のコラム欄を声に出して読んでみることです。
最初に黙読をして、文の構成、内容、キーワードをざっとつかんでおきます。
次に、自分に語りかけるつもりで声に出して読んでみます。
この段階では小さな声で構いません。
頭で理解した内容を声に出してみて、自分自身を納得させることができるか、言葉がちゃんと伝わってくるかを確認するのです。

そして、もう一度、声に出して読むのですが、この2回目のときは、2メートルぐらい先に読み聞かせるべき相手がいると想定し、その相手に届く声で読んでみましょう。
そうすると、声の張りや速度、間の取り方、抑揚などに自然に変化が生まれます。
できれば録音して聞き比べてみてください。その違いを実感できるはずです。
コラムが約600~800文字程度だとすると、1回当たり2分程度で読めますので、最初の黙読を入れても、このトレーニングの所要時間は約5分。
毎朝の5分で、聞き手を意識した声が出るようになります。

もちろん、朝の音読で舌の回りだけでなく、脳が活性化し、一日のスタートがスムーズになることは間違いありません。
伝わる声は、最強のプレゼンテーション・ツールです。
まずは語り始めの声に意識を集中してみることから、始めてみてください。  

<筆者略歴>

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川邊 暁美:話し方講師

川邊 暁美:話し方講師 1987年~1989年 NHK神戸放送局ニュースキャスターに採用され、「ニュースワイド630ひょうご」 「イブニングネットワークきんき」など担当。2001年より、フリーアナウンサーとして、話し方やコミュニケーション、ビジネスマナーなどをテーマに講師として活動を開始。明瞭で説得力のある声の使い方、話の構成、言葉の選び方など「伝わる声と話し方」をトータルで指導。大手企業から行政まで、講演実績を多数誇る。

(川邊 暁美:話し方講師)

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