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【インタビュー】『ダンボ』ティム・バートン監督「他者からは欠点に見えることを肯定的に捉えてみれば、それは美しさに変わるのです」

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-監督にとって、ダンボの大きな耳に当たるものはありますか。

 他の人にとっては欠点や短所に思えることを乗り越えて生きている人はたくさんいると思います。それは肉体的なものかもしれないし、精神的なものかもしれません。この映画ではその問題を“空飛ぶゾウ”という形に単純化して語っています。

-監督の映画には、例えば『ビッグ・フィッシュ』(03)のように、サーカスが出てくるものがあります。今回もご自身のサーカスへの思い入れを表現したかったのでしょうか。

 とてもいい質問です。実は子どもの頃、サーカスはあまり好きではありませんでした。動物が捕らわれておりの中に入れられているのが嫌だったし、ピエロや、団員たちがやっている芸も怖いと感じていました。ただ概念としては、「こんな家から逃げ出してサーカスに入るんだ」というフレーズがとても好きでしたし、「居場所のない者や異形の者、仕事のない者が、そこに集まって何かを成し遂げる」というイメージにも引かれました。そういうものが私の映画に出ているのだと思います。

-では、今後撮ってみたい映画は?

 今はこれを撮り終えたばかりなので、私としては「この世の終わりだ。後は闇だ。無の世界だ」と思っています(笑)。だから今はまだ何も考えられません。

(取材・文・写真/田中雄二)

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