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【インタビュー】「連続ドラマW コールドケース3 ~真実の扉~」吉田羊「『コールドケース日本版』ではなく、“日本が誇れる唯一の刑事ドラマ”になった」

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 WOWOW開局30周年記念番組「連続ドラマW コールドケース3 ~真実の扉~」が12月5日(土)から毎週土曜22時~WOWOWプライムで放送開始(第1話無料放送)となる。本作は、全米大ヒットドラマ「コールドケース」を原作に、未解決事件の裏に隠された真実に挑む刑事たちの活躍を描く。2016年のスタート以来、日本版独自エピソードの追加、俳優陣の熱演、重厚で深みのある映像など、単なるリメークにとどまらない力作として好評を博し、ついにシーズン3を迎えた。放送を前に、主人公の刑事・石川百合を演じる吉田羊が、コロナ禍による撮影中断を経てクランクアップした本作に対する思いを語ってくれた。

(c)WOWOW/Warner Bros. Intl TV Production

-連ドラ初主演となる本作が、シーズン3を迎えたお気持ちは?

 シーズン3が決まったときは、とてもうれしかったです。百合という役は、私の一部になっていて、撮影が終わっても、ずっと私の中に内包されています。ですから、今回また彼女の人生を外に出してあげられる、その後の人生を生きられる、ということが楽しみでした。何より、視聴者の皆さまが「見たい」と思ってくださらなければ、シリーズ化はかないませんので、「コールドケース」を愛してくださる皆さまには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

-5年にわたって石川百合という役を演じる中で、どんな変化がありましたか。

 シーズン1からずっと、役との境目が分からなくなるぐらいのめり込んできた役だけに、シリーズを重ねていく中で、私と役が一体となって成長してきた実感があります。ただ、今回は台本を読んだとき、これまでとはちょっと違う感覚がありました。それは、「終わり」を意識したということです。今までは、続編を予感させるラストでしたが、今回はある意味美しいラストになっていたので、「もしかしたら、今回で終わりかも」と思ったんです。そう考えると、一つ一つのシーンがさらにいとおしくなり、有終にふさわしい百合さんでなければ…という気持ちになりました。

-その気持ちは、お芝居にどう反映されましたか。

 今回は、非常に素直で、人間らしい百合さんになったと感じています。これまでなら抑え込んでいた弱さや怒りを見せたり、相手に寄り添い過ぎてしまったり…。そんなふうに自分の感情に正直でいられるようになったな…と。それは、ほかでもない捜査一課の4人(永山絢斗、滝藤賢一、光石研、三浦友和)がいてくれたおかげですし、「コールドケース」チームの皆さんの存在も大きいと思っています。

-そうすると、撮影を終えた今は「やり切った」という感じでしょうか。

 そこはちょっと複雑なところです。実は、コロナ禍の自粛期間前は「これが最後」という気持ちでやっていたんですが、2カ月間、撮影中止を余儀なくされた後、考えが変わりました。撮影が再開されたとき、ほとんどのスタッフが欠けることなく、もう一度参加してくださったんです。その上、以前よりも高い熱量で「絶対にこれを撮り切ろう!」と望んでくれている様子を見たら、「こんないいチームを、ここで終わらせてはいけないのでは?」という気になって。それ以来「ぜひシーズン4も」と口に出すようになりました。とはいえ、視聴者の皆さまから望まれなければ続けられませんから、まずはシーズン3を成功させ、ぜひ次につなげたいと思っています。

-「百合は自分の一部」とのことですが、吉田さん自身が百合から影響を受けた部分はありますか。

 最初にこの役を頂いたときから、「どこか自分に似ているな」と思っていたんです。「家族や仲間がいても拭えない絶対的孤独感」とか「母の愛を求める裏返しの反発」という百合の感覚には共感できるので、私自身の感じることが、百合さんとして表に出ているところはあるかもしれません。ちなみに、撮影に入ると、普段の生活にも百合さんが侵食してくることが多くて。

-というのは?

 今回も、この撮影の合間に着物の撮影があったんです。着物の撮影では、クールな表情よりも、どちらかというと大和なでしこ的な“はんなり”な雰囲気が求められます。でも、そのときは無意識のうちに、孤独を奥に秘め、人を疑ってかかるような鋭い視線になってしまって(笑)。それぐらい百合さんと私は一体化しているんだな…と改めて実感しました。ただ、百合さんは絶対に爆笑しないので、そこは私とは違います。私はどちらかというと、日々、笑いのネタを探していますから(笑)。