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濱田龍臣、ターニングポイントは“ウルトラマン”「役者をやっていこうと強く思った」【インタビュー】

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-では、仕事をする中で、オンとオフの切り替えはどのようにしているのですか。

 だいぶシームレスです。映像の撮影などで朝早いと特に、現場に入って「テスト」「本番」という声が聞こえてきたらオンになるという感じです(笑)。それまでは気を抜いています。僕自身、結構適当に、程よく力を抜いて生きているんですよ。気を張り過ぎてしまうと疲れてしまいます(笑)。それに、本番前から気を張っていると集中し過ぎてしまって視野が狭くなりがちですが、ちょっと力を抜いて、その場の状況を引いて見ると自分の動きもクリアになるんです。全体を見ることができると、ちょっとした動きで監督やカメラマンさんに褒められることもあって、自己肯定感も高まるといういいループができます。なので、自分の中で視野を広く持つというのは大事にしていることです。

-ところで、本作は「人生の再生」をテーマにしていますが、濱田さんが落ち込んだときに立ち直る、再生する方法は?

 僕は、そもそも落ち込まないようにしています。先ほども言いましたが、適当な人間なので、たとえ何かひどいことを言われたとしても、「この人はこういうことしか言えない人間なんだ」と自分の中で納得して終わらせてしまう。自分で自分の機嫌を取るというか、自己肯定感を上げていくと、それほど落ち込むことはないんですよ。落ち込むと、立ち直るのが面倒くさいじゃないですか。“面倒くさい”という言い方をしている時点で、僕の適当さが出てしまっているように思いますが(笑)、とにかく考え過ぎない、力み過ぎない、やり過ぎないを大切にして、そもそも落ち込まないようにしています。

-改めて公演への意気込みを。

 すてきなキャストの皆さまに囲まれた作品なので、できる限りの精いっぱいを出し切りたいと思います。劇場に足を運んでくださった皆さまに、人間の素晴らしさを実感していただけるように頑張りたいと思います。

(取材・文・写真/嶋田真己)

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