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ウエンツ瑛士、生田斗真との“夫婦役”に「人として大好きなので、そこに少し特別な感情が乗るという感覚」【インタビュー】

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-子役として仕事をスタートし、バラエティーでも活躍していますが、自身の中では昔から俳優業への思いが強かったんですか。

 正直なところ、あまりこれだというこだわりがあったわけではないです。特に小さい頃は、何となく仕事をしていました。

-では、そうした仕事の中でターニングポイントになった作品は?

 舞台では、(14年に上演された)「天才執事ジーヴス」です。僕にとっての初ミュージカルだったのですが、そこでたくさんの人に出会い、たくさんの方に助けていただき、学ばせてもらいました。僕は、当時、何も知らない素人でしたが、とにかく無我夢中で取り組んだのを覚えています。それからレッスンに通い始めたり、ミュージカルへの思いも変わったので、大きなきっかけになった作品でした。

-特にここ最近は、コンスタントに舞台作品に出演されている印象ですが、それは意識して舞台作品を選んでいるのですか。

 意識してできたら一番いいのですが、こうしてお声を掛けていただいたり、いい作品に出会えることは、巡り合わせだと思っています。あまり自分で言うことではないですが、自分がきちんと積み重ねてきたからこそ、巡り合うことができたんだと思うようにしています。これからもそれが続くように、目の前のことに、誠実に、丁寧に、謙虚に取り組んでいきたいです。

-出演する作品を選ぶときには、どんなところをポイントにしていますか。

 自分が成長できるかどうかは、一番大切にしているところです。今作は、自分がこの作品の中でどんな役割を果たせるのか、自分に何ができるのか全く分からなくて、(出演するのが)怖かったんですよ。それと同時に、演出家さん、そして斗真をはじめとしたキャストのみんなを信頼することを忘れてはいけないと思ったんです。きっと僕以外にも(出演することが)怖いと思う人がいると思うし、そうしたときに頼れるのが仲間なので、それを忘れずに、作品を作っていきたいと思います。千秋楽を迎えたとき、どんな気持ちになっているのか楽しみです。

-最後に、上演を楽しみにしている人たちにメッセージを。

 どんな作品になるのか、僕も全く想像がついていませんが(笑)、このコロナ禍でフラストレーションがたまっていたり、生活のリズムが変わっていく中で、「生で、目の前でお芝居を見る」ということはやっぱりすてきなことだと僕自身も思うようになりました。芝居は、ある種のぶつかり合い、愛情の交換だと思います。きっと何か持って帰っていただけるものがあると思うので、ぜひ期待してください。

(取材・文・写真/嶋田真己)

パルコ・プロデュース2022「てなもんや三文オペラ」

 パルコ・プロデュース2022「てなもんや三文オペラ」は、6月8日〜30日に都内・PARCO劇場ほか、福岡、大阪、新潟、長野で上演。
公式サイト https://stage.parco.jp/program/sanmon