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工藤遥「考えるな、感じろ」の精神で挑む風俗嬢役【インタビュー】

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-ターニングポイントになった作品や出来事はありますか。

 最初のターニングポイントは、2014年に出演した舞台でした。当時、演出家の方にたくさんご指導していただいて、できないことばかりで悔しい思いもたくさんしたのですが、役にのめり込めた感覚がありました。初めて“役が抜けていく”という感覚を体験して、楽しいと感じました。

 その後、私の初舞台の脚本を書いてくださり、長年お世話になっていた脚本家の方と、再びご一緒する機会があって、そのときに、「役者になりたい」とお話をさせていただいたんです。そうしたら、「私はあなたが主演する作品の本が書きたい」というお手紙を頂いて…。その一言で目指すべき方向が明確になりました。もちろん、いろいろな覚悟を持って役者を目指したのですが、一歩を踏み出す力になった言葉でした。

-その脚本家の人とは、一緒に仕事はできましたか。

 まだできていないんです。もっと、人としても役者としても大きく成長して、「一緒にやりませんか」と私から言えるぐらいになったときにご一緒できたらと思っています。

-それが俳優としての目標でもあるんですね。

 そうですね。近い目標では、「あの作品のあの役、あの演技がよかった」と言っていただける役者になりたいです。やはり役者をやっていく上では、うまいだけでなく、皆さんの印象に残らないといけないと思うので、印象に残る作品、役、演技ができるようになりたいと思っています。

-ところで、“運命の恋”をテーマにした本作にちなんで、工藤さんが「運命を感じた」ことは?

 2020年の5月に飼い始めた愛犬との出会いは運命でした。一目ぼれでした! フラッと立ち寄ったペットショップで出会ったのですが、コロナ禍で客足が途絶えたタイミングだったこともあり、かなり成長してしまっていたんです。なので、この子はここにずっといたらどうなってしまうんだろうと、ふと思ってしまって…。そうしたら、もう置いて帰れなくなってしまったんです。ペットを飼う予定はなかったんですが、そのまま連れて帰りました。あれは運命だったと今でも思います。トイプードルとポメラニアンのミックスなのですが、めちゃくちゃやんちゃで、超かわいいです(笑)。

-最後に、ドラマの見どころと読者にメッセージを。

 この作品は、真ん中に立つことができなかったフワフワした人たちが、孤独から人を求め、体を求める、どこか寂しさがあるお話ですが、男性にも女性にも共感していただけるポイントが必ずあると思います。声を大にして言えない気持ちを、この作品が肯定してあげられるといいなと思いながら演じているので、楽しんでいただけたらと思います。

(取材・文・写真/嶋田真己)

MBSドラマイズム「ロマンス暴風域」 (C)「ロマンス暴風域」製作委員会・MBS

 MBSドラマイズム「ロマンス暴風域」は、7月5日から、MBS/TBSドラマイズム枠にて放送開始。MBS(関西)では毎週火曜 24時59分~(※初回は25時19分~)、TBS(関東)毎週火曜 25時28分~(※初回は25時50分~)放送。TBS放送後、TVer、GYAO!、MBS動画イズムで見逃し配信。

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